Jumper Ezbook X1〜Dual Boot
Panasonic CF-J9のバッテリーがお釈迦になったので最新のラップトップの性能はどんな物か知りたくなったこともあってお手頃の中華製を買いちょっと遊んでみました。曲者の中華製ラップトップJumper Ezbook X1は思ったより快適で使い勝手は悪くない。只、起動画面の中華文字は頂けませんね。メモリ(4GB)は増設できませんが、128GBのSSDを500GBに換装し、標準OSのWindows 10 Homeと使い込んでいるUbuntuとのDual Bootを目指します。
1. SSDのUpgrade
事前作業としてフリーソフトDouble DriverでDevice DriverをUSBに保存しておきます。
128GBSSDを外し
500GBSSDへ換装
何時ものようにAmazon Outletで購入。約2割引きでしたがそれでも高い。
2. Windows 10 Clean Install
使用中Desktopのイメージクローンを作成し、BootableなUSBを作成します。
USBで立ち上げてBIOS設定へ移行します(American MegatrendsのBIOSが立ち上がった時点でDelキーを押す)。
インストール上の設定での注意事項は以下の二点
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- 英語キーボードを選択
- 下段の「カスタム: Windowsのみをインストールする」を選択
Windows 10のインストールが終了したら、保存しておいたDevice DriverをRecoverさせます。
唯一BluetoothのDriverのInstallは失敗しましたが問題なく動いています。Windows 10 Install後のSSDの領域Status
3. Ubuntu 18.04LTS Clean Install
引続きUbuntuのインストールを行います。
USBを2個用意します。
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- USB#1:Bootable Ubuntu isoイメージファイル用
isoイメージファイルは本家からダウンロードしました(ubuntu-18.04.2-desktop-amd64.iso)
Bootable USBを作成するにはRufusを利用。ポイントは、Partition SchemeにGPTを指定し、isoイメージで書き込むこと。 - USB#2:The rEFInd Boot Manager用
(rEFInd 0.11.4)
- USB#1:Bootable Ubuntu isoイメージファイル用
USB#1を試用で立ち上げて(Try Ubuntu without installing)、Install事前作業を実行。
①Terminalで以下コマンドを実行
~$ apt update
~$ apt install refind
②画面アイコンをクリックしてUbuntuのInstallを実行します。
主要な手順のポイントは
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- 言語は日本語を指定
- キーボードは英語
- 通常通りのインストールを選択
- インストールの種類はUbuntuをWindows Boot Managerとは別にインストールするを選択
- SSDのサイズは任意に設定。その後はデフォルトのままで継続
③インストールを完了したら、試用を続けるを選択する。
④ブートローダー(rEFIind)ファイルを作成します。
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- Boot下に、新たなDirectory(/boot/efi/EFI/Boot)を作成し、
- 展開した/refind-bin-0.11.4/refind/refind_x64.efiを/boot/efi/EFI/Boot/bootx64.efiにコピーする。
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- refindをインストール
~$ apt install refind
-
- refindを設定していますでは<はい>を選択
以上でUbuntuの設定は終了
4. Boot Loaderの設定
Install USBを取り外して再起動します。American Megatrendsのロゴが出たら、Delキーを押してBIOS設定に入ります。
①FIXED BOOT ORDER Prioritiesの設定状況
②UEFI Hard Disk Drive BBS Prioritiesの設定状況
③Save & ExitでSave Changes and Exitで設定を保存する
再起動。
rEFInd画面が登場、Dual Boot化成功です。
ダサい画面なので、クールなテーマrEFInd-minimalに変更します。
引用先はBlack & White version of EvanPurkhiser’s rEFInd-minimal theme
参考までに、起動画面設定用のrefind.conf、theme.confをのせておきます。なお、ペンギンマークではお馴染みのLinux grub画面に移行します。
尚、rEFIndでScreenshotする方法(2019年8月14日追加)
rEFInd画面でF10を押す。画像は/boot/efi/に保存されます。
5. 曲者の正体
本機では以下の不具合が認知されています。
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- バッテリーの減りが早く且つ残量40%台で電源が突然落ちる。使い始め当初は10%迄使えていた。
- Ubuntuでは内蔵wifi(Intel AC3165)を認識しない。
代わりに、家に転がっていたBUFFALOのUSB Wireless Adapter(WLI-UC-GN)を使用しています。USBに挿すだけで自動的に使えました。因みに、最新のLinux Firmware(linux-firmware-20190514.tar.gz) をインストールしても、
~$ cd /Downloads/linux-firmware-20190416
~$ sudo cp iwlwifi-*.ucode /lib/firmware
~$ ls /lib/firmware/iwlwifi*
~$ lspci
~$ dmesg | grep firmware
~$ dmesg | grep -i error
~$ dmesg | grep -i sdio
何も出力されず、内蔵wifi Adapterは認識されません。
しかし、WLI-UC-GNの場合、以下のように自動でインストールされます。
~$ dmesg | grep firmware
[ 2065.553254] ieee80211 phy4: rt2x00lib_request_firmware: Info - Loading firmware file 'rt2870.bin'
[ 2065.553345] ieee80211 phy4: rt2x00lib_request_firmware: Info - Firmware detected - version: 0.36
また、Windows10では内蔵wifiはUSB Wireless Adapterに比べて格段にスピードが落ちます。
- Ubuntuではタッチスクリーンが使えない。
特にバッテリーの不具合は致命的な欠陥ですね。
1ヶ月以内であれば返品可能であるが、使い勝手が良いだけにさてどうしたものか?
終わり
P.S. as of December-2019
Wifi Driverに関して、Windows上で認識できるならWindows版のDriverの中身のcabを取り出してLinuxでも使えるようにDriverを編集できるかもしれません。実機は返品済みなので実証できてないですが、別のPCで他のDriverで実行できましたので可能性としては高いと思います。ご参考までに。