Mercedes W113〜Some Insights on the Caliper
俺のパゴダだけだろうか。愚妻のデミオに比べてブレーキの効きが今ひとつなのだ。車検上の制動力は確保しているが、感触としてガクッと効かず、効きの爽快感に欠けるのだ。キャリパーに根源的な問題が内在しているのだろうか?
チェックポイントはキャリパー、ローター、そしてパッドになろうが、ローターとパッドは評判の良いStopTech製に替えている。一方キャリパーは純正のままだ。ブースター可動下では大変なモーメントがキャリパーにかかっているはずなので、制動性能を規定するのはキャリパー構造と考えられないだろうか。
俺なりのObservationしたキャリパー構造にかかわる特徴を整理しておく。
- 対面ピストンタイプの2ピストン構造
- リアピストンはフロントよりローターとの接触表面積が小さいので、フロントに比べて相対的に制動効果は低くそうだ。後輪駆動車なので当然リアの制動力の方が大きくて然るべきと思うが。
- ピストンの切り欠けは鳴きの低減目的で設けられているが、特にリアはフロントに比べて接触表面積が小さく、制動力を犠牲にしてまでも切り欠けが必要かどうか疑問だ。現代車でこんな形状のピストンを使っている事例が他にあるのだろうか。
さてどうするか。
純正と構造の異なる社外品キャリパーがあれば比較対象できるのだが、そんなものは見当たらないようだ。どうやって見極めるか、課題だ!
以下その他の特徴
- シール構造は意外と簡単でキャリパー(シリンダー)とピストン間のPressure Sealはキャリパーに装着するリングラバー一箇所のみ。ここからブレーキフルードが漏れると制動力を喪失してしまう。フロント左右2箇所、リア左右2箇所あるから良しとするのか。
- ピストン上部に装着するゴムシールはダストの介入を防ぐためのDust Bootだ。前輪の方が後輪に比べては防塵対策がRobust。当然か。
- 整備性が悪い。対面ピストンとの隙間が狭いのでピストンの片方を抜くと対面片方は抜き難い。対面より双方向ピストンの方が整備性は良いと思うが制動力は劣るのだろうか
以上、どうでもいい話題ですが。
つづく