雨の日には車をみがいて 五木寛之

雨の日には車をみがいて 五木寛之

爽やかな読後感。クルマ好きでなくても何度も読み返したくなる名作です。 9台のクルマと9人の女たちの短篇集ですが、 五木寛之本人は愛車小説+恋愛小説+人生案内小説と言っています。

俺的には、「バイエルンからきた貴婦人ーBMW2000CSー」に出てきた女性と、クルマはアルファ・ロメオの月に出てきたジュリエッタスパイダーに惹かれたかな。 メルセデスは第7話「怪物グロッサーの孫娘」で300SEL6.3が登場しますが、「戒厳令の夜」を彷彿とさせます。

著者の愛車ポルシェ911Sが登場するのは第8話「時をハスするもの」で、題名も秀逸です。

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