Mercedes W113~AT Gear Shift Bushing Renewal

Mercedes W113~AT Gear Shift Bushing Renewal

ガレージから出て切り返すとギアが”R”にスムースに入らない。”4″に切り替えるがシフトはガタつき定位置とずれる。ハッと気づいてエンジンを止め車体下に潜る。案の定、オートマのAT側のブッシュが脱落している。出かけるのを急遽取り止め再度切り返してガレージに戻る。トラブルは突如やってくると云うが、運の良い?タイミングで定番のオートマのブッシュ脱落トラブルに遭遇。Getting out of the garage and turning back, the shift does not easily place in “R”. I manage to change it to “4” and find that the shift is rattling away from the right position. As soon as realizing the situation, I stop the engine and dive under the car. The AT bushing has surly gone as expected. I give up to drive and returned to the garage. While it is said that troubles come suddenly, I would be lucky somehow when a loss of the AT bushing as a routine trouble occurs.

こんな時の為に結束バンドをトランクに保管しているが使うことなく済む。俺的には結束バンドを3重位巻けばシフト操作には然程支障を来さないと思うが、補修することにする。

どうでも良い事だが脱落したブッシュは見つからず。それはさて置き。

Bushing Arrangement

Gear Shiftのブッシュは下図イラストの品番2と36で其々2個使われている。
品番2: A1122670050、Rod左右
品番36: A1122680150、Ring状、Linkage前後

品番は和文ネット検索でヒットしない。手配に手間取ると危惧する。しかし、最近偶にお世話になるSpeedJapanで運良く在庫が見つかり、在庫残少との事で全て注文。Half a day job.

北陸の田舎でも迅速に入手できた事は不幸中の幸い。行ったことはないが、ヤナセは県庁所在地にしかなく赴くのは億劫。

Gear Shift Removal

SLクラブTechnical Manualに記載されている交換方法に則って実施するがManualも余り参考にならない。また入手したブッシュが前部と異なり、ブッシュの組込み方に思考を要し手間取るが、作業自体は至ってSimpleである。

振り返ろう。

具体的な取外し手順は以下の通り。

  1. 車体下に潜って、クリップを外してリンケージを外しておく。クリップを失くさないように取付けて置く
  2. カーペットをめくる
  3. シフトノブを外す
  4. Shift Gateのボルト4個(10mm)外しライトコードが繋がっているので脇にずらしておく。
  5. Rubber Bootを外す。下部がちぎれた状態。
    Boot本体の4隅とスポンジ一部はカットしてある事に気づく。これが純正仕様
  6. Gear Shift全体を取り出す。取付けの向きを覚えておくと後程悩まないかも

Gear Shift全体の取出しは簡単。前方に押し出すようにして引き抜く。

ブッシュの欠落はLinkage Rear側のみである。Frontブッシュはグリス切れで動きは鈍いが、ダメージはなくまだ使えそう。一方、シフトノブ自体の動きはスムースでHousing内Rodの左右ブッシュは(見えないが)大丈夫。

Clean Up & Bushing Insert

定期的にメンテすることを視野に故障の都度交換する事とし、脱落したLinkage Rearのブッシュのみ1個取付ける。

Shift Rodを下手に分解してダメージを与える事を嫌い、分解清掃を断念。Surfaceからの清掃、磨き、潤滑給油に留める。Shift Rod・Linkageの動きは格段に良くなる。今後どれだけWorkするか。定期的なメンテ項目の一つですな。

実は嫌な予感していたのだが、入手したブッシュが前部のものと違う事が明らかとなる。ブッシュの品番は何なんだろうか。前部ブッシュの方が大きく耐久性はありそうだが、50年前の素材と現代の素材との違いもあろう。

ブッシュの組込みのポイントは2つ。

  • Tech Manualではブッシュをお湯に浸して柔らかして組込むことを推奨しているが、そんな事をしなくても、又敢えて工具を使わなくても、シリコンをたっぷり貼付してから親指で力一杯グーッと押し込めば一発で入る。余談だが、冬季凍傷になった足指を治した山代温泉の名湯足湯を利用しようと一時考えたが。
  • ブッシュは脱落していた為取付け方法につき戸惑う。Tech ManualはClipを使わない違う(抜けやすい)タイプのShaftのようで、この点クリアではない。俺が行った方法を紹介しておく。正しいか確証はないが理にかなっていると思量。
    • ブッシュ両端の形状と穴の大きさが左右で異なるので注意が必要
    • Linkageへのブッシュの組込みに当たっては、面取りのあるブッシュFaceをLinkageの面取りの大きいFaceへ挿入する
    • その結果、ブッシュの面取りFaceはLinkageの面取りの小さいFaceに接する

組込後、シリコンをスプレーしてブッシュの動きを確認して置く。

Rubber Boot Repairment

新品は1万円位するので補修する。ゴジラに金がかかってしょうがない。

仕上がりは悪いが何とか使える状態に?下手な補修だが、これが本来のレストアと自分を勇気づける。接着剤は手持ちの染めQの黒ゴム接着剤を使用。

Gear Shift Re-attachment

車内からGear Shiftを入れる。前方へ送り込むように入れる。送り込んでから車体下からLinkageを引き寄せるとShift Gateがセットしやすい。

車体下での作業は億劫だし狭いが、芯さえ出ればShaftはブッシュにコツンと入る。Tech Manualは「It should “pop” in with a little force」と表現している。ブッシュ小穴がShaftに面する。ブッシュが抜けないようにクリップを差し込む。前部ブッシュに比べて遊びがある分長持ちするような気がする。最後にシリコンを再度スプレーの上、安物のグリースでProtectを施して置く。以上、10 minutes job.

車内へ戻ってShift Gateを外しの逆の手順で組む。Gateを仮止めして、Shifting、Back Light点灯、Drive状態でのエンジン不動等を確認してから本締めする。

Closing

シフト感覚は各段に向上。カチッカチッと気持ちよく決まる。振り返れば、此れ迄のシフトティングは甘かったような。ブッシュが劣化していたんだろうね。この感触を覚えておいて、義理の息子・孫?に引き継いでおこう。

身体が大きくない事もあってか、Jackupは不要である。

Linkageの太さに対してブッシュは貧弱。これじゃ耐久性は限定的で消耗品である事は如実。最近の日本車もこのような貧弱なブッシュを使っているのだろうか?

SLクラブのForumでBraveな補修方法を発見。永久的に外れることはなくなるだろうが、シフト性はどうなのか気になる。これもブッシュが入手できない場合の次善策として覚えておこう。

SLクラブForumより引用

Unexpectedly, it is not a hard fix.
Vigourously on the move.

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