Play on Handy Oscilloscope Kit

Play on Handy Oscilloscope Kit

オーディオ用のオシロは嵩張って使いにくいのでハンディな中華製のオシロを購入しました。スペックは貧弱で値段は20㌦強とバカ安(日本では四千円)ですが、意外と使えますよ。

完全な組立版も売っていますが、俺はチップ型の半導体の半田が苦手なので一部半田済みを購入。何と1週間で到着しました。今までで最速です。

IMG_2489

具体的なスペックはこんな感じで、電源はDC 9Vを使用します。電源は秋月で買った700円位の小型スイッチングACアダプターを利用しています。

  • サンプリング周波数 1Msps
  • アナログ周波数帯域 200KHz
  • 垂直軸感度 10mV/Div ~5V/Div
  • 分解能 12ビット
  • 最大入力 50Vpk(100Vpp)
  • 時間軸 10us/Div~500s/Div

マニュアルが充実していて思ったより捗り4時間で完成しました。

早速使ってみましょう。パゴダの回転数入力回路の波形を収録してみました。変わり映えのしないことやっているとつけこまれそうですが、今までにご紹介した入力回路を少しバージョンアップしています。実際の波形を確認していきましょう。

イグニッションコイル一次側の波形(マイナス側)

オリジナルの波形です。アクセルを踏んで回転数を変えています。最大電圧は13V弱です。

電圧の降下処理

Arduinoのデジタル処理の許容最大電圧は5+0.5Vなので、まず最大電圧を落とす必要があります。簡便な抵抗による分圧処理により電圧を下げます。

理論式:$$13V\times\frac{10Ω}{10Ω+12Ω}=5.9V$$

実測値は\(6.3V\)でした。もっと下げるべきでしょうが、波形のピークが無くならないように猶予を設けています。この後5.1Vのツェナーダイオードで許容電圧内に落としています。この結果、最大電圧は3.8Vに下がりました。

Coil Primary Negative Before Schmitt Trigger

この波形からでも回転数は読めるかもしれませんが、更にSchmitt Trigger処理を行い、波形を矩形化します。

Schmitt Trigger Circuit出力波形

実に綺麗な矩形波!

如何でしたか。良い買い物でした。

信号の取出口

イグニッションコイルの一次側から信号をとっていますが、スパークプラグコードの高圧電流から電磁誘導によって信号を得る方法もチャレンジしてみました。ちなみに、俺がパゴダで使っているタイミングライトはこの非接触タイプのものです。結果は見事失敗。原因は最近のコードはシールドされている為なのか、微弱な電圧しか得られません。

まずはこの方法でTry。

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それではこれはどうだと、HMA-9500MKIIから取り外した貴重なリレーを犠牲に。

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コイルだけ取り出してセンサー擬きを制作。

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これならは大丈夫だろうと大いに期待したが、これもダメ。

IMG_2887信号はこんな状況。パゴダでもTryしましたが、微弱な電圧しか得られませんでした。

オペアンプで増幅すれば、何とかSchmitt Triggerに入力できる波形に成形できるはずえすが、これ以上回転数計測にのめり込む気合もないのできっぱりと諦めました。

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最後に、バージョンアップした回転数入力回路基盤を載せておきます。徹底的に簡素化を追及。

製品化できるかな:-) 

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以上

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