Mercedes W113 “User Shaken” Follow-up〜Rear Brake
ブレーキシステムのレストアから数年経過、また車検での苦い経験もあってブレーキの現状を把握する良い頃合だ。前回のレストアでは命に関わるキャリパーのレストアには自信が全くなかったし、当時は超円高でレストア済みキャリパーがバカ安で入手できたこともあってレストア済みキャリパーを用いた。今回はリアブレーキホースの交換の折に、元のキャリパーをレストアしてRe-installする事とした。命に関わる制動に関わる素人整備はご法度だが、リアが駄目でもフロントがバッチリ効くので大丈夫か?
アブナイアブナイ!
余談ですが、取り外したキャリパーは灯油漬けのままで数年間放ったらかしにしていた。レストア作業は機会があればご紹介する積もりですが、ピストンを抜くのに四苦八苦、丸一週間もかかりました。
キャリパー交換作業は前輪の経験がまだ生きていてテキパキと進みました。作業工程を振り返りましょう。
①ブレーキホース
何故か、リアはブレーキホースが左右でConnection Typeが違うので要注意ですぞ。
右側メスメス
左側メスオス
何とフレアナットをなめそうになったので、結局交換しませんでした。どうやって取るか、次回までのお楽しみだ。
②ジャッキアップ、タイヤ外し
後輪は前輪に比べて面倒だが辛抱。
③キャリパー交換
キャリパーを外す際、ブレーキ液ストッパーで液漏れを防ぎます。
クーラーの配管についていた止めネジを利用。また、エアの混入を極力減らす為にリザーブタンク内のブレーキ液を切らさないように留意
ローターを外して、ブレーキクリーナーを吹き付け脱脂します。また表裏両面とも良い状態であることを確認
なお、駐車ブレーキの調節ギアが見やすいように、
ホイール穴の位置を調節しておきます。
外した新旧キャリパー
ザーッと検分したところ問題なそうですが、レストアしたものに取替えます。
左後輪
右後輪
④エア抜き
新兵器を導入。amazon.comで試しに買ってみたワンコイン注射器(Active エア抜きポンプ)を使って強制的にエア抜きを行います。その効果は如何に!
これで大丈夫かと危惧するくらい呆気なく終わったようです。時間にして30分程か。パッドでピストンを固定しておく必要もありませんでした。宣伝に違わず優れものですね。
念の為、Onewayブリーダーでエア抜きをします。これもほんの数分で確認は終わり
エア抜きの終わった左後輪
右後輪
芸術品のように美しい
⑤外したキャリパーの状態チェック
ピストンの揉みだしも問題なくスムーズで劣化は確認できず
右側
左側
キャリパーのダストブーツに切れ目を発見。次回装着時には交換が必要、それと機能的には問題ないが、ピストンの頂部が傷んでいるのでできれば新品に交換したいね。
矢張り定期的にモニターすることが大事ですね。
万全の予備キャリパー群
最後にブレーキ液を補充して封印。リアの再塗装は使う時に行う予定
これで今後最低5年持つね。5年後に前輪のキャリパーを交換して状態を確認するメンテプランかな。
⑥試乗
ブレーキの効きはバッチリ。ただ素人レストアのキャリパーの耐久性が心配ではある。
以上でリアのブレーキメンテ終了です。
余談だが、飴色のブレーキ液は分かりにくい。何とか液を着色できないか目下検討中。
つづく