Mercedes W113〜Caliper Restoration #1
Do not make light of the hydraulic pressure! In order to come the pistons off from the caliper, as a last resort the grease gun is applied. While application of the air pressure is a standard method to come off, it could not come off in my case where a maximum pressure of my poor air compressor is 0.78MPa. Once the piston comes off, 80% of the caliper restoration work would be finished as a result. Let’s review my restoration work in two parts.
追突事故でお世話になったバイク屋でキャリパーオーバーホールのコツ、留意点を事前に収集しておきました。Gistは以下の通り。
- キャリパーは割らない。的確な締め付けトルクの設定が素人では無理だ
- 潤滑油等の油分はシールを膨張させる恐れがある。またブレーキクリーナーは洗浄能力が強力なのでシールのひび割れを誘発したり傷める恐れがある。CCIのメタルラバーを勧められました。優れものらしいですね。
- ピストンの錆取りはサンドペーパーは控えピカール程度の使用にとどめること
頑固おやじの言なので偏見独断もあるかと思いますが、Logicalな内容ではあります。
俺は割る技量も自信もないので、劣化の状況を把握した上で汚れを落としてシール類の交換程度に留めておきます。
レストア開始です。
数年間ホルマリン漬けならず灯油漬けのキャリパー
果たして灯油付けが良かったのかどうかは大いに疑問
ピストンツール
前輪ピストンにしか使えませんがあると便利です。ただ、3千円近くもしたものの、ツールの素材(鉄)が脆弱で最後には壊れてしまい、次回使用時には一部補強が必要な状態。
グリースの後処理が大変なので、ピストン抜きはエア圧で極力トライし、
どうしても抜けない場合にグリースガン油圧に切り替える二段階で行いました。運良くグリースガンのホースはキャリパーの穴にフィットします。サイズは同じくM10。
対面ピストンはメタルラバーやCRCを吹き付け、ピストンツールかハンマーで叩けば取れました。
しかしながら最後まで抜けなかったピストン(前輪)がありました。
対面ピストンはエア圧で抜けましたが、このピストンはピストンツールを使ってもうんともすんとも微動だにしません。メタルラバーを貼付しハンマーで叩いても全く効果なし。挙げ句の果にピストンツールが壊れてしまう始末。最終手段の油圧に切り替えます。
対面に再度ピストンを装着します。ゴムシールの効きが良いので、ピストンが抜けやすい様に取出したゴムシールを一部カットしてから再装着します。ピストンを押込みクランプ代わりのパッドツールで固定の上、グリースガンで抜けないピストンを抜いて行きます。
ガンの手応えもなく気落ちしていた矢先突然グリースが入っていく感触になったり休止したりの繰り返しが続き、小一時間ほど格闘の末、突然ボコッと言う音とともにピストンが動き出しました。
抜けた最後のピストン
ちょっと固着気味ですが何故これほど頑強に抜けなかったかは分かりません。
対面ピストンはピストンツールで捻ればすぐに取れました。
長かった!夜勤明けを活用しながら全てのピストンを外すのに一週間もかかりました。
取外したラバーシール。既に弾力性も無くなりひび割れ・劣化が始まっていました。
洗浄後のキャリパー
メタルクリーンで付け洗い後、真鍮ブラシで錆、Debrisを徹底的に取り除きます。更に中性洗剤で洗ってエアで乾燥させます。
精一杯奇麗にした積りだが
洗浄後のピストン
俺にはこれが限界か?
つづく