フェルディナンド・ポルシェを崇拝する著者。

本書には、356スピードスター、959、911カレラ4、カイエン、944 S2 ガブリオレ、ボクスターの6編ものボルシェに関するエピソードが登場します。

356スピードスターは上巻巻頭を飾る人魚兵器の中で著者の分身ハインリッヒと共に登場しますが、スピードスターのエピソードが少ないのは残念でした。

下巻で惹かれたエピソードは、BMW Alpina B12-5に絡めたガーナ人の娘が登場する「褐色の肌と、金の鎖の追憶」と三日早いチーズに喩えた944 S2 ガブリオレかな。

最後に登場するボクスターの稿では、ジミー・ディーンの事故現場の写真が載っています。これまでスピードスターで事故ったと思っていましたが550スパイダーだったんですね。どうでも良いことですが、事故当時公開されていた映画は「エデンの東」一本だけで死後に2本が公開されたがその内の1本「ジャイアンツ」では脇役だったそうです。

著者はポルシェへのノスタルジーがディーンを永遠にしたと述べています。

合掌