Mitsubishi Delica〜Restore the Stuck Engine
Let’s start to restore the dead engine of the world round trip car Delica Space Gear with V6 3000cc 6G72 gasoline engine model which is now in the garage moved from outside over 8 years. Due to the 20 years old model, the information is very limited and the service manual is difficult to obtain or very expensive. I find a service manual in English for the in-line 4 cylinder engine in the internet. It is better than nothing though it would be a tough challenge toward fixing the engine with reference to this manual. How is it going?
8年以上も野外放置していた世界一周車デリカスペースギアのガレージインを受けて、早速不動エンジン始動に向けて作業開始です。V6 3000cc、型式6G72ガソリンエンジン。20年前のモデルの為ネット情報が非常に限られていて、整備マニュアルの入手が難しいか若しくは馬鹿高い。ネットで直4エンジンの英語版整備マニュアルを発見。手探りよりマシなのでこれを参考に始動に向けてチャレンジ、前途多難です。
手数が掛かるが一つ一つ確認するしかありません。
点火系
セルの稼働は問題ないようだ。V6の点火プラグのチェックは非常に面倒で、プラグにたどり着くまで色々とパーツを取外す必要があるので、後回しすることにする。
燃料系
長年放置されていたのでガソリンの劣化、それに伴う系統の詰りが考えられる。上流、下流どちらからチェックするか悩むが、At Randomに行くことに。
チャコールキャニスター
燃料系ラインの本線ではないが取外しやすいので先ず手始めにチェック。
検査の結果、明らかに詰まっている。燃料の主流に直接関係ないのでこのまま放置することに。
Purge: 導通なし→⭕
Tank→Inlet: 導通なし→❌
Tank→Purge:導通なし→❌
Inlet→Tank: 導通なし→❌
Inlet→Purge:導通なし→❌
燃料タンク内残留ガソリンの排出
タンク後部にあるドレンボルトを緩めて排出。
量として9リッター程か。赤褐色に劣化し吐き気をもよおす悪臭を放つ。パラフィン系の匂いかな。
引火するのでガソリンとしては使えそう。試しにRZ50に給油してみた処、走行に変化なし。
燃料フィルター(エンジンルーム内)
上部のEye Boltはガソリンが放出される恐れがある為布切れで押さえながら外すと、整備書に注意書きがあるが、全くガス気なく外せる。
一方、下部フレアナットからはガソリンが多量に流れ出る。
完全に詰まっている訳ではなさそうだが、口で吹いてみると導通が悪い。数回ブレーキクリーナーで洗浄。黒い液体が排出されて完全に導通するようになる。不動の原因はこれかと思うが、引続き他のパーツの確認を進めて行く
洗浄後車体に組付ける
燃料タンクと燃料ポンプの取外し
実に面倒だ。ジャッキアップする必要は無いが、車体に付着した土が落ちてきてゴーグル着用が不可欠。装着ボルトは前後4箇所で留めてある。サイズ14。
(整備マニュアルによる)タンクを外す事前準備として、燃料系は給油Hose、Leveling Hose、タンク上部のVapor Hose、Return Hoseとメインのガス供給ライン(High Pressure Line)の5箇所、電気系は燃料計用カプラと燃料ポンプ用カプラの2箇所を外しておく必要がある。
燃料ポンプカプラとガス供給ラインを外すのは大変だ。気力と根気で何とか試みる。
燃料ポンプカプラは鏡を使って突起物を押しながら引き離す。
一方、タンク前部のガス供給ラインはナットを舐めないようにボルト緩め剤を貼付し、新たに購入したフレアナットレンチ(サイズ14)と通常のレンチ(サイズ19)でトライするがビクともしない。挙げ句の果にちょっとナメてしまう。
これは弱ったなと諦めかけるが、何気なく整備マニュアルのタンク配管図を見ていると、ガス供給ラインは燃料ポンプに連結しており、白いプラスティックでタンクに押さえつけてあるだけであることを発見、宙ぶらりんにしておけばタンクを外すこと自体には何ら支障なく、敢えて外す必要がないことが判明。
タンク上部後方と前方のパイプライン押さえを外して宙ぶらりんにする
タンクを固定しているボルト4個を緩める。空のタンク重量は不明だが何とか片手でHoldできる重さ。燃料ポンプを取出すには後方だけ接地しておけばいいのでコンクリートブロックでタンク前部を支えておく。
タンクを接地させたら五角形の燃料ポンプブラケットのナット5個(サイズ8)を外していく。1個だけねじ元から切れてしまう。タンクを完全に降ろしてからやればネジ破断はなかったかなと後悔。因みに、タンク後方は作業スペースが充分あるので車のジャッキアップは不要です。
ポンプをタンクから離脱する。
タンク内部は錆だらけ
タンクの洗浄
先ずタンク内部のDebricsの水洗い
錆とりと内面のコーティングを同時に行える優れものと評判のモノタロウブランドのタンククリーナーを使用する。使用したことがないので効果の程は分からない。高価なので1l缶を2セットだけ購入。20倍希釈でもタンク容量(75l)の半分しか満たないが、タンクを動かしながらサビ取りをすることにする。
錆とり効果を上げるため仕様書には50度のお湯で希釈するとある。
タンクの角度をかえながら一日半程洗浄液につける。濯ぎは洗浄液1lだけでは不十分なので廃液にて数回濯ぎ錆を排出する。
果たして結果や如何!
驚き!錆がとれた。
燃料ポンプの交換
酷い状態
ポンプは不動。スラグキャッチャーもボロボロ。
交換しかない
新品ポンプはブラケット一体で入手可能だが高価なので見送り、ポンプ単体を入手することに。要のパーツなので信頼性の高いアメリカ製を調達。送料込みで1万円強。ストレーナーはモノタロウで入手(#MR160794、700円)。
完全な互換性があるので交換はStraight forward
燃料フィルター(タンクVapor Hose上)の清掃
詰まっていたがクリーナーで洗い導通を確保
タンクへのポンプブランケット取付け
タンクの組付け
タンクを軽くジャッキアップの上、片手で持ち上げながら先ず前方のナットを締める。更にジャッキアップして後方のナットも締める。4箇所締めたら本締めを行う
カプラ類、ライン類、給油口をつないでタンクの取付は完了
エンジンの始動
フル充電のバッテリーを繋いで新鮮なガソリンを給油する。ポリタンクにガソリンを入れてもらえなかったのでRZ50のタンクから10l移送した。
始動準備完了
ガソリンがエンジンまで来ていないので直ぐには掛からない。果たして2度目で着火する兆候が起こる、これはイケると張り詰めた気持ちが緩む。
そうこうしている間にエンジンが始動する。ホッとする一瞬
エンジンルームから異音は聞こえない
吹かすと回転数の上昇もスムースに上がる
水温の上昇と共にアイドリングも安定してくる
排気口から水滴が滴る
ここまでくれば、大丈夫!
長期保管に向けてオイルとフィルターを交換しておく。点火プラグの点検は非常に面倒な為パスするがオイル交換は簡単。ボルト二箇所で固定されている車体下のガードを外すとドレンボルトとフィルターにアクセスできる。
長期保管の割には廃油にスラッジがなく驚くほど綺麗。之までのメンテが良かったのか?、エンジンの質がいいのか?まだまだエンジンは持ちそうな確信を持つ!
ボケない内は定期的にエンジンを始動させ、給油系統の導通状態を維持させていく気構え。
無事エンジンの再始動に成功
Feel great!
車検を再取得しようかな?
完