Mercedes W113〜”User Shaken” at Hokuriku

Mercedes W113〜”User Shaken” at Hokuriku

来年2月に5回目の車検更新の時期を向えるが、今冬北陸は大雪との予報の中、そんな環境下で車検を受けるのは御免だし雪道走行は旧車にも良くない。熟慮?の末、早目に北陸でユーザー車検を受検することに。その顛末をお届けしよう。Pagoda needs to update the fifth renewal of the compulsory vehicle inspection by the authority (“User Shaken”) next February. This winter the Hokuriku district is predicted likely to have a heavy snowfall. The inspection in such a heavy snowfall is not beautiful and the driving on snowy roads would have adverse effects on the old cars itself. After due consideration, therefore, it is decided that the inspection should be taken on an earlier opportunity anywhere at Hokuriku. This is an outcome of the inspection.

驚く事に県庁所在地の金沢には一般ユーザー受検向けテスター屋がない。一方、福井には面倒見の良いテスター屋さんがあるとのネットの評判を信じ、また距離的に福井は近いので福井運輸支局で受検することに。継続車検期限の3ヶ月前の受検となり勿体無いが致し方ない。

The Day

車検は朝一で予約。福井市内に入る河川敷道路の渋滞で一時間半もかかって運輸支局の側にあるテスター屋さんに到着。

テスター屋さんは夫婦で営業。親方は腕が確かで親身な御仁。奥さんは事務担当で申請書を無料で書いてくれるので提出するだけ。自賠責は20ヶ月で切ってくれた。テスター料金は4,400円と神奈川に比べてちょっとお高いが、下回りも見てくれるし、ピットもで利用できるので大変お得です。お薦めですよ!

テスター屋さん

予備検査の排ガス測定値はCO2.5%、HC580ppmと完璧なレベル。気温も低くなく、湘南設定のままで変更は必要なかった。俺の排ガス調整能力は国内最高レベルと自負している。更に進化?を睨んだ計画を来年展開の予定。

親方から下回りはどうですかと聞かれ、大丈夫と返しプロによる目視確認をパス。これが後程のトラブルに繋がるとは露にも思わず。
ただ、前日迄大丈夫だったウォッシャー液が出ない。配管が外れていたのが原因。急遽補修。

今回は楽勝だなと思いつつ、いざ本番ヘ!

本検査待機中

検査結果は無残。光軸と下回りで不合格。光軸と下回り検査で不合格だったのは初めて。下回り検査ではオイル漏れとマフラーからの排気漏れを指摘される。オイル漏れを指摘された事で、今回は更新は難しいと覚悟する。ただ、前回苦労したブレーキ検査は難なくクリア。尚、エアが抜けたのか、最近ブレーキの効きが一段と良くなったような。

取り敢えずテスター屋さんに戻りピットを借りて作業を開始。近くの部品屋でパテを購入。部品屋曰く、下回りの検査員は厳しいとの専らの評判との事。早速マフラーの補修を始める。マフラー中程の下部2箇所小穴にパテを盛り込む。

以前からMFIから若干のオイル漏れを認識しているが、横浜・湘南車検場ではオイル漏れを指摘された事はない。短時間で完治させる事は無理だなと落ち込んでいると、親方がブレーキクリーナーとウエスでオイルを拭き取ってこれで大丈夫と、応急処置して頂く。こんなんで良いのかなと疑問に思いつつも他に妙案がないので傍観する。

光軸については再度チェックするも問題なし。不合格の理由は不明。

車検場に戻って再検査
光軸とオイル漏れは合格。一方、排気ガスは依然としてマフラー上部からの漏れがあって不合格

ピットに戻って再度パテ盛りをする。上部の穴は鏡を使っても目視できず難儀する。目くらで周辺部位に厚くパテを盛っておく。最後にエンジンをかけて、排気音と手かざしで排気漏れが直ったかどうかを確認する。大丈夫のようだ。

本検査場へ戻って3度目の下回り検査を受ける。
直ぐピットからOkのお声。ヨッシャ合格だ!

記録簿を手渡す際、例の厳しい検査員(ディーラーを定年退職した熟練)から、「よく頑張りましたね」との労いの言葉を投げかけられる。
その瞬間、理解する。試されていたんだと。
「明らかに判る不具合は応急処置でも良いから直してから入場しろ。検査員に不具合を見せるな。気を緩めるな」、ユーザー車検の心構えを再認識させられた一日でした。

晴れて更新した車検証を受領する。
福井はイイね。空いてるしテスター屋さんも好意的で素晴らしい。

検査終了

越前名物おろしそばを食って帰る予定が、コンビニパンで済ます羽目に。朝6:45家を出て戻ってきたのは16時。
一日掛かりでした。

The Day After

車検当日、経時劣化によるWasher Tubeからの漏れを応急処置したが、この機会にTubeを新品に交換することにする。旧チューブに新品を繋いで交換しようと目論んだが、途中で外れてしまい失敗。事前にチューブ敷設経路を確認していなかったので大変。試行錯誤したが分からず、結局SLクラブで教えて貰って切り抜ける。情けない!

手もちのシリコンチューブを利用。外径6mm。グロメットも手持ちのオーディオ用汎用品を用いた。従い、コストはサンクコストのみ。

敷設経路

上流から下流へ通す方が容易。
具体的には、

  1. Washer Nozzle Panelを外しCowl Flapper Door左隅の穴からAir Scoop内へ通す。
  2. 目視は難しいが左隅奥にあるUnderpanelへ通じる穴に通す。穴はブレーキペダルシャフトの上部位置にある。車内からの目視は不可能だが、ひっくり返りブレーキペダルに頭を乗せて手で穴の存在を確認することができる。上流から穴に挿入すればチューブはUnderpanelに落ちてくるので、こちらの方が容易。下方に見える穴は雨水用のDrainなので間違わないように。
  3. 最後にグロメットに通してエンジンルームに出し、Washer PumpのOutletへ繋ぐ
  4. 他方のチューブ端はWasher Nozzleに繋ぐ

以上

Trivialな補修で楽勝と思いきや、3日も掛かった。一層の事、Instrument Panel内も分解掃除して綺麗にしたいもんだが、大儀だなあ!

終わり

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