Studio Life〜Godzilla Has Come

Studio Life〜Godzilla Has Come

新たな旧車が仲間入りしました。クリスマスプレゼントではありませんよ。ゴジラと呼ばれ豪州でも人気の高い稀代の名車、日産GT-R R32です。全身エアロで固めたクリスタルホワイトの外装を纏い、低音の太いマフラー音を鳴り響かせながら走る様は、俺のような草臥れた年寄りよりも洒落たちょい悪オヤジ風かもしれませんね。旧車遍歴最終章ゴジラR32、お見知り置きを!
A new comer among my vintage cars which is not a Xmas present to me has joined. It is the very famous domestic car, Godzilla called in Australia, Nissan GT-R R32. Coated by a crystal white exterior with the genuine aero kit, a driving style roaring a thick bass muffler sound would be beautiful to a bit fashionable older man but unlikely to a shabby older man like me. Your acknowledgement on Godzilla R32 as the final chapter of my vintage car history would be highly appreciated!

旧車二台目候補

Porsche 356

日本自動車博物館

旧車二台目の筆頭として、Porsche 356カブリオレを渇望していた。カブリオレは市場に出回っていない。代わりに目黒の著名なショップで紺のクーペを試乗するが、ちょっと方向性が違うなと思い、一気に356への興味を失くす。ポルシェ車の歴史上の価値は高いかもしれないが、要はブスで愚鈍(失礼)。余談だが、その後円高から円安に急転し空冷ポルシェが日本市場から居なくなった事は未だに記憶に新しい。投資としてはベストチョイスだったかも。

Honda S600

日本自動車博物館

やっぱり最期の旧車は国産の名車だと思いを改め、本田宗一郎が愛したHonda S600に目を向ける。何と市内のショップで博物館コンディションの赤のエスロクを発見。北陸限定販売だったこともあって購入を決断。しかし、愚妻からNoを突きつけられ、挙げ句の果てに離婚も示唆されたので敢え無く断念。(最近県外の方に売却した事を知る)。しかし、諦めきれずヤフオク出品のエスロクの試乗も重ねる事屡々。この車キャブの仕様で速さが全然違うんですね。軽快な車であることは認めるも、小さ過ぎるしバイクと遜色ないと気づくと急速に冷めていく。

Nissan GT-R

日本自動車博物館

これといった旧車がないと思いながら無為な日々を過ごしている時、最高峰の国産車は何だろうかと、己に問いかける。

一昨年日本自動車博物館でのGT-R三代の出会いと目に焼き付いていたバブル絶頂期兄さん達が車列を成して轟音を靡かせながら走る心象風景とが重なる。最高峰の国産車は間違いなくGT-Rだ。

これまで屋根のあるクーペを毛嫌いしオープン車が専ら好みで、GT-Rに対してもEleganceに欠けるMuscle車と馬鹿にしていたにも関わらず、人生最期の車としての保有欲が高まってくる。何たる気の変わりよう。

結局、最後に辿り着いた旧車は国産稀代の名車GT-R。
絶対王者メルセデスSL史上の最高傑作、美しい縦目クーペの対極に位置する国産最高峰のスポーツクーペだ。

既に旧車の域に入った第二世代三代目BNR32が俺的にはベスト。1.5トンにも満たない小振りで軽量な車体。構造上優位な直列6気筒のツインターボの圧倒的な加速力、洗練された無骨なルックス、その存在感は圧倒的である。性能面、デザイン面全てに於いてGT-R史上最高峰である。

入手経緯

最近の異常な高騰を受けて年寄りには手を出しにくいレベルになった。近所の車屋に傷物でも良いのでMax260万で探してくれと依頼。1ヶ月後、価格設定が低くてそんな価格では見つからないとの呆気ない返答。

これじゃ駄目だと、パゴダ入手時利用した湘南の仲介屋を利用することを考えた。良質のGT-Rを入手できる確率は高くなるが、元手の260万では無理筋なので利用は断念。

ヤフオクを渉猟する顛末。価格高騰の波はヤフオクにも及んでおり、エンジン不良でも走行可能車だ250万円、走行不可車でさえ200万円レベルになってきた。

中古ショップ

一定の走行が保証されているショップの車検残有り方がベターと判断。リスクの高いバッタ屋のGT-Rを探す。

ノーマル仕様を志向するが、何と改造車の多い事か。実走行距離は信頼出来ないので登録年式の比較的新しいモデルを睨む。内外装よりもエンジンルーム、下回りの見た目を重視し、実車確認は絶対外せない。実車確認せずネット販売だけで購入する客が多いとも聞き驚く。外装色には特段の思いれはないが、男性的で精悍で迫力あるガンメタ、Eleganceで洗練された白の二択では白が好み。ネットで最安値レベルの数車を探し見積りを依頼。希望に近い最終生産ロットを探し当てる。危険な匂いがする大阪のバッタ屋だ。

実車確認の旅

寝起きの思いつきで急遽大阪のバッタ屋へ実車確認に向う。バイク旅は寒くて止め。夜行バスも不便。金はないので鈍行で向う。片道4時間半かかるが苦痛には感じない。

さて実車の状態は?

実走行距離不明。軽微なフロント修理歴有り。純正メーターキロ表示は7万超、エンジンルームは綺麗で嘘かホンマか今年Timing Belt交換済みのシールが貼付されている。相当酷使されたんだろうな。

前の持主は2年保有。車検更新後買い替え下取りで放出。その前は長期間一時抹消の状態であった。

エンジンは一発始動。回転数を上げてもエンジン本体、タービンから異音はない。しかし、ラジエーターの水漏れ、インジェクターの燃料漏れ、エアコン不動、と満身創痍の状態。旧車だから仕方ないと言い張る。壊れやすいHICASは何故か正常稼働との事。不具合が全て顕在化していれば良いのだが、限定的だが保証が付いているのである程度ヘッジできるか、と己に言い聞かす。

悪趣味な小振りなステアリング以外、内装は綺麗。外装はヤレているが傷は殆どない。何と社外マフラーを装着したローダウン車だ。加えて、18インチ社外アルミを履かせる為爪折り施工済みとくる。爪折りは綺麗でプロの手による施工と考えられる。ローダウン、マフラー音は車検上要注意だが軽微で問題ないレベル。下回りは悪くない。試乗、助手席試乗も不可。契約成立、入金後に整備に入れる為、整備前は試乗させない社の方針との屁理屈。流石クチコミ評判の分かれるバッタ屋。依然として車の実態は不明だが基本的に兄ちゃん趣向の車だ。

車体に手を加えている爪折り車はノーマルを志向する俺の好みでないが、この車を逸するとR32の入手は諦めざる終えない右肩上がりの相場環境下。ドルコスト平均法ではないが、欲しい時が買い得。

さてどうするか?

大阪のバッタ屋である以上値切りが基本。何とかBudget内におさめる。

ローダウン、ワイドホイールのライトチューン仕様のクリスタルホワイトはちょい悪オヤジ風。俺の趣味ではないが、老いの始まった今、趣向を変えてみるのも面白い試みかも、と思い直す。

最後の決め手は車台番号。美しい並びの番号にグット引き込まれる。

よし、決めた。女房の反対を無視して独断で決める。
数年前の倍値で購入。馬鹿だねと愚妻が囁く。

通常自宅迄納車するシステムだが、値切った末自分で取りに行く羽目に。マニュアル運転に自信ないが、車の状態を把握する上では絶好の機会。不具合があればバッタ屋へ戻れば良い。高速道でも試験走行しておきますと言っていたが?

Get出来た事で気分よく通天閣に寄って大好物の串カツを食う。

牛すじ煮込みが馬鹿旨い。やっぱり天下の台所。イイね!帰れなくなるので生中2杯で早々に切り上げる。

大阪も新型コロナに神経質。マスクし忘れていると、マスクしていないよ、って怒られた。鈍行に乗って夜半帰宅。

日帰り実車確認の旅は終わり

納車

納車待ち期間が長いのって。修理出来ないのかと疑ったほど。12月初めの大雪到来で気が気でなかったが、天気予報を睨み納車日を決定。雪道走行の恐れを鑑み現地に比較的早い時間に到着する為、特急に鈍行を乗り継いでバッタ屋へ向う。車中米原近辺で道路に雪が多く残っているのを見て気が滅入る。

GT-Rとの対面
こんなに綺麗だったかなと驚く。どこから見てもサマになっている。

整備の状況を聞き、保証書にサインをして出発へ。車は完璧な状態と聞く。

何十年振りのマニュアル操作。事前にイメージトレーニングしたがカラダに染み付いていない。ギクシャクしながら重いギヤを操作して一般道へ出る。走り出しは順調。Google Mapのガイドに沿って走る。段差で車がガタつき、乗り心地が悪い。サスペンションがヘタっているのか。嫌がらせか込み入った商店街の走行を誘導されて高速に入る。

混雑もなく近畿道を快調に進む。80km/hでトロトロ走っていたが、途中で燃料が殆どないことに唖然とする。流石バッタ屋だけあってケチ臭い。給油施設のある草津SAまで持つかどうか微妙な状況だ。ガス欠が気がきでなくなり、結局京都東ICで下道する。ハイオクは高くて取り敢えず20L補給。

高速に戻る。燃料消費が思ったより早く先の給油だけでは不充分の様だ。多賀SAで再度20L給油。ガス欠の杞憂もなくなり漸く走りに集中する。

米原付近でアラレ、雨に打たれるが、走行に何ら支障なし。敦賀を過ぎ曇天の中晴れ間も垣間見えて来た頃、スピードを上げる。回転数3000から5000への加速で一気に速度が掛け上がって行く。圧倒的な加速力でグーッと車体が沈み地を這うフィーリング。経験した事ない体感。四輪操舵でコーナーリングも痛快。これがGT-Rか。
時間を忘れ減速、急加速を楽しむ。癖になりそう。束の間の快楽をEnjoyし、北陸道を降りる。

勝手知った道を走ってガレージに入庫。

思った以上に運転しやすい車だ。女性でも気軽に運転出来るだろう。まさにFun to driveな躯体。一方、パゴダは高揚感に浸れる躯体と言った感じかな。しかし、燃費はリッター当り6kmと頂けない。パゴダと殆ど遜色なしのレベル!😂

旧車二台と世界一周車入庫

今後の予定

日産ディーラーに第三者評価をお願いする予定。

車検付きのR32だが、自社整備工場での車検の為信頼性はなしに等しい。近郊に専門ショップはない。仕方なくディーラーに依頼することに。GT-Rの整備を受け持っている整備者の存在を事前に確認済み。ディーラーで不具合、予防的整備を頼む気は毛頭なく、今後のメンテの資料とするだけである。バッタ屋で購入したR32、吉と出るか凶と出るか。詰り、俺にツキがあるかどうかも判定できる。

2年後、パゴダと同時期に車検更新になる。二台同時に更新する猶予はない。長期間一時抹消するのは車に良くないので交互に抹消・更新することになろう。さて、どちらを抹消するか悩みどころ。

Happy Xmas (War Is Over)

ちょっと時期外れですが、俺の最も好きな歌の一つJohn LennonのHappy Xmas で締めくくりましょう。副題にWar is overとあるように、単純なクリスマスソングではなく、当時の世相を反映した反戦歌ですね。今の時代で言えば、米国内の分断を断つということになるでしょうか。

[John]
So this is Xmas
And what have you done
Another year over
And a new one just begun
And so this is Xmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young

[Chorus]
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let’s hope it’s a good one
Without any fear

[John (Chorus)]
And so this is Xmas (war is over)
For weak and for strong (if you want it)
For rich and the poor ones (war is over)
The world is so wrong (if you want it)
And so happy Xmas (war is over)
For black and for white (if you want it)
For yellow and red ones (war is over)
Let’s stop all the fight (now)

[Chorus]
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let’s hope it’s a good one
Without any fear

[John (Chorus)]
And so this is Xmas (war is over)
And what have we done (if you want it)
Another year over (war is over)
A new one just begun (if you want it)
And so happy Xmas (war is over)
We hope you have fun (if you want it)
The near and the dear one (war is over)
The old and the young (now)

[Chorus]
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let’s hope it’s a good one
Without any fear
War is over, if you want it
War is over now

[Outro]
Happy Xmas
Happy Xmas
——————-

最後に、今後とも、Godzilla R32、ご愛顧の程宜しくお願いします。

旧車二台目の導入録、以上
Real fun to drive Godzilla!

P.S. さて、愚妻にどう伝えるかな!

Comments are closed.