Engine Tuneup〜Origin

Engine Tuneup〜Origin

パゴダを買うまでは、4気筒とか、6気筒とかの区別があることは知っていたが、直6が原理的にどのような優位性があるのか、BMWが何故直6に拘るかは全く知らなかった。新技術のV6、V8、V12がベストと単純に思っていた。それよりエンジンなんぞ俺には太刀打ちできないと思って、のっけから気にかけてなかったのが真実かもしれない。

手元の記録によると、カリフォルニア在の1st Ownerは10万キロ弱とかなり乗っているが米国のように高速ドライブができる環境ではエンジンの調子は逆に良くなるとも聞く。前の持ち主2nd Ownerはバブル期に購入。保有歴25年間の割には総距離は25,000キロほどと少ないし、ベントレーなど他にも多数保有していたことから無理な扱いはしていないだろうと思っていた。トータル13万キロの車なので大きな不具合はないだろうと思って購入。
余談だが、この御仁老いて運転が不自由になり保有車を全て手放すことになったらしく最後に残ったのがこのパゴダと356の2台という訳。356は真っ赤のクーペで売値は1本以上と言われたのは今でも耳に鮮明に残っているが、今から思えば出物だった。

それが、納車2ヶ月後の事、ゴルフの帰りで気持ち良く運転していた処、急にエンジンの調子が悪くなりそうこうしているうちにエンスト。運悪く場所が材木座の最も混む交差点だったため、周りから怒鳴れながら角の飲食店の親父に車を押してもらって何とか難を逃れたが、人生で初めてのレッカー車動員という憂き目にあう痛い経験をする。

f1

修理を頼んだメルセデス専門の看板を掲げている湘南では有名な修理屋で(俺的には!)馬鹿高い修理代金を請求された。エンスト原因はデスビの不良。また、完全に直っていないという漠な感覚を抱きながら騙し騙し乗っていた。

半年後、自宅から1分程の坂下で突如エンス。これまたレッカーで同じ修理屋で直してもらって馬鹿高い修理代金を請求される。後日相場料金であるのが分かったが燃料ポンプの故障だった。その時、修理屋の親父からそろそろタペット調整を考えないといけないと言われ何のことやら分からずその場はキョトンしていたが、ずーっとその発言が気にかかっていたことも関係がある。

こんな状況が続けば貧乏サラリーマンの身の上では大変な事態に陥ってしまうと危機感を覚え、それじゃ独学で整備してやろうと決意、(業界は全く違うが)根が技術屋の端くれとしての意識が芽生えたのが発端。

今後はこれまでの格闘をchronologicalに辿っていきたいと考えています。

W113 280SL 1968 US Version Moss Green Metalic with Cognac Leather

Comments are closed.