Yamaha RZ50 JRT~Successfully Done

Yamaha RZ50 JRT~Successfully Done

何とか日本横断から戻ってきました。危険な目には多々遭いましたがもう事故には遭わず三ヶ月で帰還。肘が痛い!アクセルを握りっぱなしで腱鞘炎になってしまったようだ。愚妻からは飢餓状況な為か目が怖いと云われる始末。旅の詳細はいずれアップする予定ですが、総括をちょっと速報しておきます。

総括

  • 日本列島沿岸を反時計回りに野宿しながら周遊する大原則は守れたと自負している。もう少しゆっくりしたかったなと後悔。
  • 七月、八月は雨も少なく全般的に快適に過ごせたが、九月に入ると天候が不順で台風(19号、21号)の余波もうけた。九月後半になると殆ど毎日大雨。気持ちは萎えるし何日も続くと寝袋が湿ってくる。雨天走行はしない計画であったが、何時の間にか原付最高速度で走れるように慣れていた。今夏は猛暑だったが暑さより寒さの方が体が冷えてきつい。冷えたときはマックで単品ハンバーガーに加えてお湯が決まった注文銘柄。
  • ツーリングの大敵は睡魔。慣れてくるとどうしても睡魔が襲ってくる。ガムを噛んだり珈琲を飲んだりしたが全く効果なし。こういう時は無理をせず走るのを止めて寝ることにした。15分も寝ればすっきりする。バス停ベンチをよく利用したものだ。
  • 猛暑の為か蚊が少なく幸いであったがダニにやられた。足はダニ跡だらけ。ダニもつらいぜ。
  • 今回のツーリングの目的の一つである神社仏閣も出来る限り参拝できた。中でも手付かずの国東の富貴寺と存在感のある出羽三山神社は特に印象的だったし、奈良の優しい仏像が俺的には好み。
  • 山登りに目覚め、白神岳、秋田駒ヶ岳、鳥海山、立山、と大山に登った。秋田の名峰と云われる秋田駒ヶ岳はよかったし、白神岳は頂上の避難小屋に泊まる羽目になったが、偶然月食に出会い大いに感動した。
  • 帰宅して二ヶ月過ぎたが、本来ホームレスが性に合っているのか、あの時のホームレスのような生活が無性に懐かしく、また行きたくなって来た。。。
  • 来年アルプスを攻めようと思っている。

1.期間:92日間

  • 本州:     59日間
  • 北海道・礼文島:13日間
  • 九州・屋久島: 15日間
  • 四国:       5日間

2.走行距離:15,800㎞

3.費用:総額55万円

  • バイク改造: 6万円
  • 安全装備:  3万円
  • 野宿用品:  4万円
  • モバイル他: 4万円
  • ガソリン代: 9万円
  • オイル代:  0.5万円
  • 交通費:   5万円
  • 参拝料等:  5万円
  • 食費:     15万円
  • 宿泊代:   0.5万円
  • 交通違反金: 1.4万円

4.その他

  • 計画と実績

一日平均100㎞程の走行を想定し5ヶ月間ほどの旅行日程を予定していたが、運転に慣れて一日に200㎞、北海道では300㎞も移動できたことで3ヶ月で廻れた。

  • RZ50のコンデション

本当に良いバイクだ。益々ほれ込み一生乗り続けたいが、矢張り50㏄では非力だ。峠越えは何とか凌げたが、登山口等の急坂では一度で登れないこともあった。また、大山登山口までのなだらかな上り坂を一時間程走っていた時水温の赤ランプが点灯したのは驚いた。これ一回きりだったが。

ヘッドライトとタイヤを交換したのは大正解。特にタイヤは優れモノで強風・雨天時走行でも全く心配はなかった。心配したお尻はメッシュカバーのお陰で痛くならず、またアクセルアシストも有効。最大の幸運はパンク無しだった事。念のためレバー積んでましたが。

修理はチェーンの伸びを直してもらった1回だけだったが(1500円)、バイクの破損個所は以下三ヶ所

– タコメータワイヤ破断:旅の終わり頃だったので助かった
– タンク破損:黒の新品の在庫がないんだよな。どうするかな。下の写真ご参照

– リアキャリアのステイ1ヶ所破断:何時破損したのか全く気が付かず。写真撮り忘れ

  • 宿泊

道の駅での野宿が主体。お金を払ったのはライダーハウス(京都ボーダー3泊)、乳頭温泉キャンプ場1泊、礼文島久種湖畔キャンプ場1泊の計5泊で総額5,210円。テントも持参したが一回も使用せず寝袋だけで凌いだ。雨除けの軒先とベンチと寝袋があればどこでも寝れるようになった。なお、トラックのアイドリング音がうるさいので耳栓は必須。

初日の野宿

最終日の野宿 道の駅富士(上り)

道の駅ベスト1 夕陽が丘そとめ 最高の夕日と冷暖房完備

最も親切だった道の駅 脇野沢

最も孤独だった道の駅 龍神

こんな感じでベンチで寝ていました。

一番不味い晩飯を食った道の駅

疲れていたので、ご飯とレトルトカレーを温めずそのまま食べました。

  • 食事

好物のウニはたらふく食った。礼文島「かふか」のうに丼は最高、オレンジ色!

基本的に安売りスーパー、コンビニの弁当が主体。朝飯はパンとバナナ、昼はハンバーガーか、ピッチャーの水を好きなだけ飲めるのですき家をよく利用した。

道中日の入りと共に飲みはじめ焼酎の水割りで痛飲後、無防備で熟睡していた。よく寝込みを襲われなかったのが不思議だ。尤も貴重品はウエストバックに入れて寝袋に包まって寝ていたが。

  • 入浴

汚たねい奴だなと云われそうだが、入浴したのはたったの11回。大抵は多目的トイレで体ふき用ウエットティッシュで体を拭いてしのいだ。フェリーのシャワーも利用したこともある。必勝法は多目的トイレで下半身を洗い、汚れたパンツは洗濯して濡れたままで身に着けるやり方。気化熱で冷えるので夏場には最適な方法だと自負している。奥の手は、100均の除菌スプレー(ラベンダー臭)で体臭をカモフラージしていた。

温泉・銭湯一覧

気にいったのは登別温泉夢元さぎり湯と乳頭温泉黒湯温泉。硫黄の臭いが充満していて如何にも温泉に入っているのを堪能できる。さぎり湯は100%源泉かけ流しでもある。

道の駅喜多の郷 蔵の湯:単純温泉、500円
女川温泉 ゆぽっぽ:アルカリ性単純温泉(PH8.8)、500円
道の駅浅虫温泉:弱アルカリ性単純温泉、350円
登別温泉 夢元さぎり湯:硫黄泉、明礬泉、650円(休憩室込み)
枝幸温泉 ホテルニュー幸林:カルシウム・ナトリウム – 硫酸塩泉、500円
乳頭温泉 黒湯温泉:単純硫化水素泉、600円
山代温泉 総湯:アルカリ性単純温泉、440円
指宿温泉 砂むし会館砂楽:ナトリウム-塩化物泉、1,080円。外人客が多く汚い
原鶴温泉 喜仙:アルカリ性単純温泉(なんとPH9.0、ヌルヌルします)+ラジウム鉱泉、480円
有馬温泉 かんぽの宿 金泉:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉、1,200円(昼食セット)
番外:函館フェリーターミナル近郊の銭湯、420円

入浴しなかったが、次の温泉郷も訪問

雲仙温泉:寂れていた。
別府温泉:海地獄めぐりのみ。
道後温泉:本館見学のみ。日本三大古湯だが単純温泉なので入浴せず

  • 一周ルート

廻ったルートのGoogle Mapを貼り付けておきます。ただ、ログルートをそのまま載せていないので参考程度に捉えてください。

東北

笹谷峠と笛吹峠の峠越えでは道が崩落、強風で飛ばされそうになったものの何とか切り抜けられた。危険なのでこの峠は通ったらダメ。写真を撮る気持ちの余裕は全く無し。

ぬいどう食堂のうに丼を食えなかったことが一番残念だった。

北海道

北海道の自然に触れたら他の地域は見劣りしてどうでも良くなる。

神威岬は最高

礼文岳から見た利尻富士

日本海側

最も印象に残っているのは世界遺産の白神岳と秋田の名峰秋田駒ヶ岳。この感動で一気に山登りに目覚めました。

白神岳から見た明け方の雲海

岩木山と八甲田山が遠望できる。

秋田駒ヶ岳

室堂

剣御前が余りに魅力的なので剣岳に登ろうと思ったが、君には無理と云われました。

出羽三山神社

長岡花火大会

ラッキーでした。

九州

知覧特攻平和会館

遺書で構成された展示物。日本人だったら一度は訪れるべき。本会館の存在を知らなかったが長崎原爆資料館で遭った御仁から紹介を受けたもの

富貴寺

手を加えていない生のままの素晴らしさ

屋久島縄文杉

期待はずれ。

無理して登ったのになあ。

フェリー到着後直行で荒川登山口に向かい14時45分から登り始め縄文杉に着いたのは18時。小屋で泊まろうと思ったが、森の精に帰ってくれと云われて弁当食っだけで下山開始。登山口に戻ったのは22時。途中で懐中電灯の電池が切れたが運よく満月だったので何とか戻って来れた。こんな時間から登るのは正気でない戻れと登山途中何度も警告されていた。朝のバスまで小屋で寝ましたが、ズブ濡れでさむくて寝れない。

山陽・四国

四国はお遍路さんの国ですな。仕事中にふらりと訪れる人も多く生活の一部になっている。

台風21号通過直後の室戸岬近辺

近畿・中部・関東

必見の大原美術館

京都は見どころ満載。中でも二尊院が俺的にはベスト。次点は永観堂。メジャーでなくても風情があるという感じか。

京都には延べ4日滞在したが雨続きで、台風21号の影響で鞍馬寺、法然院や、高山寺が封鎖、苔寺は事前予約なくて入れず、惨憺たる状況にあった。また、紀伊半島も大雨で景色が全く見えず。この地域はもう一度行く予定。

通りすがりに見つけた神社

変わっていますよ。

  • 番外

出発初日の夕方寝場所を探していた時一時停止を怠ったかどで違反切符を切られた。待ち構えていたようで翌日早朝も車がつかまっていた。交通事故に遭って厄払いも終わったと高を括っていたので幸先の悪い再スタートだなと落ち込んで旅行中何時も気になっていた。旅の最終日これで終わりという最中、お土産のウナギの蒲焼きを買うために一時駐車していた処が保管場所駐車禁止区域に当たりステッカーを貼られ反則金を支払う羽目に。これで無事厄払いが終わったということでしょうかね?

 

来年はアルプスに挑戦予定。この非力なバイクをどうするかが課題。

つづく

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