Panasonic CF-J9〜Commingle with J10
年明けから酒とパソコンにどっぷり浸かって至福の時を過ごしています。新春パソコンネタ第二弾をお届けします。CF-J9のバッテリーがお釈迦になって代替用自作バッテリーで使っているものの使い勝手が悪いので中古バッテリーのオークションをWatchしていました。そんな折、キーボードが一部破損したCF-J10のジャンク品が出品、CPUは第二世代のi5シリーズ、メモリは8GB、USBは3.0、それにBluethooth付きと、保有しているi3第一世代のJ9より格段に優れている。一方、魅力的なUMPCも発売されて何とか手に届きそうな価格体系になってきた。さてどうしたものか?
単純に採算性を勘定してみよう。CF-J9用に新たにパーツを手を入れるには
- 中古バッテリー: 3千円
- 新品8GBメモリー:3千円
- Bluetooth、USB3.0:?
最低6千円かかる見込みだ。売値はそれより3千円高い。UMPCの実機を見に行ったが小さすぎるしTabletとの立ち位置がいまいち不透明で触手が伸びない。それに対してCF-JシリーズはHDMI・有線LAN端子付等拡張性が高くて大いに重宝してきた。しかし、発売後10年経過し耐久年数も末期に近いのが懸念材料なので、結局、Jシリーズ延命のためニコイチを視野にポチリました。
届いた実機を調べると、欠けたキーは余り使わない文字種で何とか使用でき、補機としての役割を期待できると安堵。ただ、起動時のCPU Fanの音が喧しく要整備の状態だ。
早速、J9のキーボードと換装するため分解。また、WimaxをJ9で使っている802.11ac未対応の旧式Wifi AdapterとHDDも返品したEzbook X1で使用した遊休SSDへと換装する。
CPU Fanは取外しが上手く行かない場合のリスクを考慮してアルコール洗浄だけに済ませ、一時間ほどで換装、掃除を完了。
ファイル整理も兼ねてHDDフルコピーは止めて面倒だがクリーンインストールします。Windows 10を先にインストールしてからUbuntuをインストールする手順。Windows 10のドライバーの設定には基本的にWindows 7のドライバーを引き継ぐ。OSのインストールを終え、Video、Wheel Pad、USB3.0のセットアップも完了したが、期待のBluetoothの動きが何かおかしい。
どうもBluetoothがUbuntuとWindowsで共用されていないようだ。どちらかでBluetoothを使ってから、もう一方をRebootすると使えなくなりその都度再設定をする必要が生じる。
BluetoothのパラメーターをUbuntuとWindowsで共有できるように設定します。手順としては、Windows側のBluetoothデバイスのレジストリを探し、ホストの MAC アドレスにあるBluetoothデバイスのMAC アドレス上のhex情報を割り出す。その情報を基にUbuntu側のinfoファイルをWindowsのKeyをReferできるように手動で設定すれば良いのだ。
Ubuntu側の設定はStraightforwardだ。Bluetoothの設定infoファイルは/var/lib/bluetooth直下のホストMACアドレスディレクトリ内にあるBluetooth MACアドレスの.infoファイルの[LinkKey]項目のKeyに割り出したWindowsのhex値を書込み保存して完了。
再起動して双方のBluetoothの使い勝手をチェックすると大丈夫でした。
具体的な手順は添付した図面に沿って慎重に進めれば誰でも出来ます。レジストリファイルはExportしなくてもCopy/Pastで対応可能ですし、Ubuntuの.infoファイルは1箇所だけなので簡単に分かります、只、infoファイルの修正はRoot権限で開く必要があります。以上ご参考までに。
「update @Aug-2021
Windows10の仕様が変わったのか、以前の場所にBluetoothのペアリングKeysが無くなっていた。弱ったなあと思いながらネット検索すると、現在稼働中のサービスの情報を取得してくれるToolがある事が判明した。使い勝手が悪い”regedit”を直接使わなくても済む。その便利なツールは”pstools.zip”なるモノ。
解凍の上、実行モジュール設定のあるフォルダーに入り、管理者権限でPowerShellを起動し、下記コマンドを実行する。
$ ./psexec.exe -s -i regedit /e C:\bthport.txt
この結果、C:直下にbthport.txtという、ペアリング情報が記録されたファイルが生成される。この中で該当箇所を抽出すれば良い。これが意外面倒だが、丹念に見ていくと探し当てられる。
俺の実例では、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\BTHPORT\Parameters\Keysにあった。以前の”ControlSet”から”ControlSet001″に変更されている。これが判明したら残りの作業は以前と同じ。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\BTHPORT\Parameters\Keys\XXXXXXXXXXXX]”YYYYYYYYYYYY”の”YYYYYYYYYYYY”と同じになるように、Ubuntuでroot権限でloginし、/var/lib/blutooth/XX:XX:XX:XX:XX:XX/ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZなるフォルダに対して、”ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZ”を”YY:YY:YY:YY:YY:YY”に変更する。
更に、変更した同フォルダー直下のinfoファイルをテキストエディタで開き、keysのペアリング情報を変更する
以上」
今までWheel Padは使いづらいので無線Mouseを使っていたが、Tablet用の小ぶりのBluetooth Mouseが共有できるようになって便利になりました。Bluetooth は反応が遅いのが難点ですがね。
なお、J9では気にかけていなかったが、Windows 10でSD Cardが使えないことが判明。デバイスマネージャーで確認するとドライバーが正常に導入されていないようだ。
Ubuntuでは正常に可動しているのでドライバーの型番をチェックする。こういう時はDual Systemは便利ですね。
Realtekのサイトで該当RTS5209ドライバーを検索。Windows版をダウンロードする。
ドラーバーの更新を実行。デバイスマネージャーで確認するとエラーなくインストロールされていました。
次に、Online AccountでGoogle Driveのセットアップに移行してGoogle Driveを同期します。
一方、One Driveは未だファイルの同期には対応していないので導入は断念。残念
以上でハード及びソフトのセットアップは完了です。起動は超速、 使い勝手も 自宅で主体に使っているDesktop Machine(i5-4590なる旧世代もの)と遜色ありません。因みに、科学技術計算には浮動小数点演算にGPUを使っているので格段に劣りますがね。
今回のジャンク品入手でLaptopの購入は手仕舞いかな?
その後、Ubuntuの挙動が何かおかしいことに気づく。。。
つづく