JRT〜秋の天空への旅

JRT〜秋の天空への旅

今夏は北アルプス縦走、剱岳登頂後は、老齢?を鞭打った山行の無理がたったのか、左脚の付根の炎症に悩まされ続けた一ヶ月だった。これで今年の山行を終える予定だったが、何気なく日本百名山を渉猟していると福井県大野市に百名山がある事を知った。標高も1500m程度と病み上がりの俺でも行ける。加えて、大野市の越前大野城は天空の城とも呼ばれており一度は見てみたいと思っていた。紅葉の時期に入りタイミング的にもベストの頃合いとなってきたので実行することに。いざ行かん!

11月がベストシーズンだが、バイク走行は寒くて辛いので軟弱にも10月下旬に挙行する。

何れブログで紹介することになると思うが、出発当日の夜中からパゴダ関連の(いい意味で)ゴタゴタが生じ出発がずれ込み家を出たのは6時。好天にめぐまれる予報だが矢張り朝は冷える。その上濃霧で走行もままならず止まることも度々。荒島岳の駐車場に到着したのは8時半。

荒島岳登山

駐車場

下山口から登山開始。上級コース?だが、白山をのぞみながら登れるメリットがある。

下山コース

駐車場から直ぐの処に登山口がある。

登山口

比較的急傾斜な登山道を登り始める。ロープがあるが必要性は余り感じられない。落葉で滑りやすいので寧ろ下山時には有効だろう。1時間程登って更に2時間半との標識に出会い余りに遅い進行に愕然とする。確かに、剱岳登頂後気合いが抜けている事は間違いない。

期待した白山は雲に覆われて見えない。

そうこうする内に、眺望と紅葉を愛でに来た一眼レフを携えた下山者に出会う。景観は如何でしたかと聞くとガスで全然見えないと言われ、一挙に気持ちが萎える。

そろそろ尾根に出るかという頃、道標に出会う。まだ残り500mもある。既に11時半。日暮れまでに戻って来れない可能性が高くなってきた。

折返しの道標

後1時間半程で山頂にたどり着けるが、ここで折り返すことを決断。

荒島岳山頂

紅葉にはまだ早く、それらしい紅葉を撮影後、一目散に下山する。

紅葉はまだ先

14時に駐車場に到着。2時間で下山したことになる。思ったより早い下山となったが、今晩の寝床と明日の登り道を確認するには余裕があった方がベター。

ところで、ここ水場、トイレが無いようなんですが、皆んなどうしているのだろうかと思いつつ、寝床予定の奥越ふれあい公園へ向かう。15時半に現地到着。

野宿

道の駅で野宿する事も考えたが、天空の城撮影ポイントから遠いので、公園にする。トイレ、水場もあり、野営にはベストな環境だが、幕営がOkかどうかは不明。酔狂で散策者に確認するが、テント張りは見たことないが、堂々と張りなさいと皆さん好意的だ。

実は俺、母方の実家のある三国の生まれで、親父は金津の生まれだ。気持ち的には石川より福井の方が親しみがある。

ちょっと遠慮して駐車場の隣の芝生に張る。

奥越ふれあい公園

設営が終わったので、明日天空の城撮影ポイントの登り口と晩飯を食いに市街地へ向かう。公園から5分で到着。登り口は洪泉寺入口にあるはずなので近辺を探すと、側道に駐車禁止の縦看板があってすぐに判明する。

登山道と駐輪場を確認後、大野名物醤油カツ丼とからしそばの名店「しもむら」へ向かう。

何とお休みの看板の掲示。休業日でないのにおかしいと思いながら、結局コンビニの弁当にする。

当然かつ重だ。超ラッキーにも半額でした。コンビニの弁当も半額割引があるんですね。ただ、味はイマイチ?好物のメンチカツパンの方が断然旨い。

コンビニのかつ重

18時半にもなれば辺りは真っ暗。寝るしかない。久し振りのメンチカツパンに満足して就寝。しかし夜中寒くて目が覚める事数度。

天空の城へ

寒くて寝ていられないので出発の準備を始める。テントは露でびっしょり。外気温は1桁か。霧で眼鏡が曇る。早いが4時45分に出発。

霧で視界不良。寒くて、途中コンビニでコーヒーを飲んで温まる。登り口の空地に駐輪する。

帰りに撮影

5時15分、クマ避けの鉄線を越えて登り始める。途中で雲海が見え、これはいけると期待に胸が膨らむ。

クマ避けの鉄線。帰りに撮影

10分程でスポットに到着。

撮影スポットには、TV局のプロ、セミプロ、マニアで混雑。3時半に来て雲海の変化を追っている人も居る。5時に工場の照明が消灯するので、灯りに照らされた天空の城も一興とか。

大当たりでした。天空の城の雲海の変幻をお楽しみ下さい。

「頂上からからの第一の眺めは白山だった。まだたっぷり雪をおいて、神々しいほどの美しさで東北の空に立っていた。その手前に報恩寺山、経ヶ岳、赤兎山、願教寺山などの連なりが見えた」日本百名山

報恩寺山、経ヶ岳、垣間に白山も見れて、結果的に登頂出来なかった荒島岳山頂からの遠望が眼前に展開している!

撮影スポットの案内板
白山も顔を覗かせている

年間10回ほどしか出現しない天空の城、今年2回目の出現とか。

荒島岳登頂はかなわなかったが、結果的オーライで首尾よく今年の山行を無事終えることが出来た。コロナ禍で登山者が少なく渋滞に会うことがなかったことはある意味で滅多にないチャンスであったとも云える。1時間程居て帰宅の途につく。

2020年山行終わり

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