Yamaha RZ50〜Tire Replacement
擦り減ってひび割れも酷いので新調することにしました。手数はかかるものの大した事ない整備と思っていましたが、意外と頭を使いました。
頭を悩ませたポイントは以下2点。
- ジャッキアップ
- ホイールへのタイヤ組み込み
お金をかければ簡単なんでしょうけど、極力手持ちのツールで挑戦しました。
整備手順を具体的に追って見ましょう。
1.マフラ取外し
ジャッキアップの邪魔になるので、取外します。
シリンダー連結部(ナット2箇所M12)と中央部(ボルト1箇所M12)で固定されています。
錆だらけ。
2.ジャッキアップ
スタンドセンサのジャッキの邪魔になるので外します。
ジャッキアップの仕方には大分悩みました。市販のスタンドを使えば簡単なんでしょうけど、金はかけたくない。代わりにちょうどジャッキが2個あったので活用してみました。安定性にはちょっと欠けますが、充分用を果たしてくれました。ただ、前後バランスを取るのに結構気を使いました。
ジャッキは左右のバーにそれぞれ掛けます。
以上で、準備万端です。
3.フロントホイール取外し
キャリパーを外すため、サポートボルト(六角穴サイズ6)を外し、
キャリパーをずらします。見えてきたパッドをピストン押さで外し、キャリパーを外します。
アスクルシャフトのボルト/ナット(M14)を緩め、ホイールを持ち上げるようにして、シャフトを抜きます。
ホイールが外れました。
4.リアホイール取外し
念のため、アスクルシャフトとブレーキロッド/リンクの位置を覚えておきます。尚、後程ブレーキロッドとリンクは外す必要はありませんでした。
リア右
リア左
左側のホイールアスクルのナットを外します。チェンブラーは緩めなくても支障はありませんでした。ナットサイズはM19。
ドラムを固定しているテンションバーを外すため、割ピンを抜き、
テンションバーのナット(M12)を外します。
アスクルシャフトを抜きます。ボルトサイズはM17で、何故かナットより小さいです。
ディスクブレーキを外します。カムシャフトレバーを外さなくても外せますよ。
最後にチェーンをずらしてホイールを外します。リアも終了。
5.タイヤ外し
取外したホイールでタイヤの取付向きを記録しておきます。
タイヤは再使用しないので、大胆に、電動ディスクでタイヤをカットして、ホイールから外します。
落としたビードを釘抜きを使ってリムから無理やり引き出して切断します。スティールが組み込んであるので容易に切れませんので要注意。
タイヤ全体をカットしてホイールから取り出します。
取外したタイヤ
リムバンド、チューブも含めて全て交換します。
6.タイヤ組付け
通常、レバーを使って組み付けるようだが、生憎持っていない。3千円程度なので、買ってもいいのだが、一回ぽっ切りの使用なので、何とか手持ちの方法で出来ないか、調べました。何と、結束バンドを利用できるんですね。驚きでこれは面白いと、早速100均で30cmものの購入、チャレンジしてみました。
リムバンドを新品に変え、少し空気をいれて膨らませたチューブをタイヤに組み込んで置きます。
タイヤを結束します。通常5から6箇所でOK。なお、ゴムが滑りやすいようにビード周りにタイヤワックスを貼付しておくことを忘れないように。
タイヤの上にホイールを載せ、バルブをホイールから極力出してナットで固定します。
固定したバルブ側をホイールに極力押し込んで、反対側にスペースを設けます。
作業開始。
ホイールを手で押し込んでいく。
最後の3分の1が入ってくれない。非常にタイト。数回トライしても駄目で一時は諦めモードになりましたが、気を取り直してチャレンジ、漸くコツがつかめました。
要は、タイヤ下側のビードに指を差し込み、まだ入っていない部分をこじ開けながら少しづつリムに押し入れ、膝でタイヤに全体重を乗せて押し込んでいく。そうこうチャレンジしている内に一気に入ります。
トータル10分くらいで終わりました。途中ワックスが切れることがありますので、補填する事を忘れずに。
因みに、タイヤ、チューブ、およびはリムバンドはAmazon.comで購入。全て純正仕様です。
- フロント:IRC NF37 70/100-17 40P
- リア:IRC NR41 80/90-17 40P
- タイヤチューブ:IRC 2.50-70/100-17、80/90-17
- リムバンド:22-17厚さ1.0mm
7.フロントホイール取付
速度センサーにグリスを貼付して、
戻す前にキャリパーとローターをクリーナーで綺麗にし、シャフトにはグリスを貼付しておきます。
キャリパーにローターを差し込んで、速度センサーをフォークにしっかりとかみ合わせ、
バイクのバランスを取りながら、フォークを支えつつシャフトを差し込みます。ジャッキアップが不安定なので意外と難儀します。
アスクルナットを軽く締め、ホイールを地面にトントンと叩きつつナットを増締め、アスクルボルトを規定通り(40Nm)締めます。
フロント終了。
8.リアホイール取付
クリーナーで綺麗になったディスクブレーキをカポッとはめ込んで、ホイールシャフトを差し込んでいきます。フロントよりも容易。
チェーンの張りを確認しつつ、左右の位置が同じになるように、ホイールを地面に叩きつけるようにして、アスクルナットを増し締めて、ボルトを既定値(59Nm)まで締めます。
ディスクブレーキのリンクロッドの割りピンを新品にかえて、リンクナットを規定通り締めます。ブレーキの効き具合を確認して終わり。