Godzilla R32〜Anatomische Tabellen Tier 3
購入後に発生したトラブル対処編です。These are several troubleshooting collections fixed by DIY after purchase.
Clutch Pedal
クラッチから異音が発生。奥深く踏み込むとバネのギューと鳴く音が車外から聞こえる。如何にも旧車らしくて懐かしい音だが、グリス切れの整備不良は恥ずかしい事この上なし。
独り身故音源は確認できない。
ネットで検索するとどうも発生源はクラッチ レリーズ シリンダーらしい。クラッチレリーズ シリンダーとは何かと思ったらClutch Release Cylinderの事とは。レリーズではなくリリースだろう。それよりも、Clutch Master Cylinderに対してSlave Operating Cylinderの方が俺には馴染みだ。さて置き、早速グリスアップする。リアをジャッキアップして(フロントより手っ取り早い故)潜り込む。ダストカバーと蛇腹チューブを外す。内部は錆色一色で全く手を入れていない模様。ダストカバーもチューブも劣化はない。シリコンスプレーと安物グリススプレーで給油。
直ぐには異音は消えないが翌日になると消えている。
しかし、依然として室内からも異音が聞こえる。定番トラブルのブッシュ割れ・欠落かと不安がよぎる。クラッチペダル固定ボルト3個の内バネに近いボルトを外すのが大変そうな。運良くブッシュは付いていてホットする。ペダル奥の方の蛇腹のグリス切れのようだ。過去に給油した跡の穴が蛇腹に開いている。そこからシリコンをスプレーしておく。
尚、クラッチペダルの固定パネルを見ていると大きな穴が開いている。ゴムが付いていた形跡がある。図面で確認するとStopperだ。品番(46512-h0101)からモノタロウで販売中。しかし1個440円と高い。内装用のリベットが代用かもとホームセンターで探す。穴の径(10mm)からエーモンプラスティリベット#1925が合いそうだ。早速トライする。プラグを緩めてリベットを差し込みペダルを踏み込む。Done. Just Fitだ。残りはブレーキ用に保管しておく。
ペダルを押し込む感触は最高!
The Headlight Beam Adjuster Renewal
車検の予備検査で光軸調整ネジがバカになっていると指摘されたが、何とか本試験はパスした事はご既承の通り。しばらく放ったらかしておいたが、クランク角センサーを無事入手できたことで上向きな気持ちの余勢を駆って修理に向け重い腰を上げることにする。
Removal of Headlight
上下か、左右か、どちらのネジの破損か失念した。ただ、停止間際に1cm程ステアリングを切るように指示を受けたことから左右調整ネジの壊れと推察する。
ヘッドライトの脱着為にはフロントグリルとバンパーフェイシアを外す必要があることから二の足を踏んでいたのだが、Service Manualをよく見ると、必ずしもフェイシアを外す必要がないようだ。
フロントグリル、左右のサイドマーカー、グリル下のクリップ(3個)を外すだけで良い。念のためナンバープレートも外しておく。クリップを外す理由はヘッドライトの脱着に当たってフェイシアを多少ずらす必要がある為である。
ヘッドライトを固定しているナット(10mm)は両側各々2個、後部各々2個の計8個ある。両側は容易に脱着できるが、後部はアクセスが悪いこともあり脱着に苦労する。
苦労したのはキャニスター前の左下、バッテリー前の右下、ゴム管に近い右上の三箇所のナット。上部ナットは前部からナットの位置は判明できる。下部ナット位置は下図写真に見えるナット3個の内最下部に当たる。位置を確認しながらソケットを差し込む。差し込んでから、ソケット若しくはエクステンションをつける方が作業性は良い。
バッテリーは外して置く。キャニスター前の左下ナットの脱着にはソケット(10mm)+エクステンション(小サイズ)+ユニバーサルジョイント+エクステンション(中サイズ)+レンチ(9-5/8)を使用する。
Beam Adjuster Renewal
Beam Adjuster Kitを固定しているネジ頭が一箇所錆で劣化している為、研磨してドライバーが噛むようにする。旧車の整備に一番手間取るのが錆びたボルト外しだ。
Beam Adjusterの調整方法はサービスマニュアルの記載があるが、図が不鮮明なので作図してみる。Beam Adjusterの位置は左側ヘッドライト裏に於ける位置関係を示す(右側ヘッドライトは逆となる)。上部内側のAdjusterが上下調整ネジ。時計方向に回すと光源が下がる仕組み。
写真でお分かりになると思うが、不具合の原因は左右の調整ギアにクラックが入っている。これでは空回りしてWorkしない。一方、上下の調整ギアは問題ない、同様にヘッドライト側の調整ギアも大丈夫。錆が進行しているので4個全て交換することにする。税込み単価は759円、ディーラーで調達。
Fixing Ballast & Harness
ライトのBallastとHarnessを固定する。左側は確実に固定されているが、右側は宙ぶらりんの状態である。車体枠に結線して固定する。満足な出来ではない。その他、バッテリーに直結している配線のカプラーを単なる使い勝手の観点から補修しておく。
Installment of Headlight
ヘッドライトを取付ける前にハーネスを取付けて問題なく点灯するか事前確認しておく事。
俺の場合、右側のHigh Beamが点灯せず。案の定、気がかりだったT型コネクターに接触不良を確認。
ヘッドライトの装着に当たっては、左下図のように、ヘッドライトを側面から押し込み、Fasciaを引下げながら、ヘッドライトを上方向から捻じり上下の取付部位を穴に差し込む。Fasciaに傷が付かないようにタオル等で保護しておく。
左下ナットの取付の組付けは意外と難儀する。ナットをマグネットにつけてボルトに組付ける。マグネットを回しながら噛ませていくことで対応。最初はナットを落下させてしまう。
ナットは全て組付けてから腐食防止用にグリスを吹き付けておく。
側部のボルトの固定にあっては、上部ボルトには左右両側金属ワッシャーを噛ませてあるが、今回は衝撃緩和の為市販ゴムワッシャー(M8x18x1.5)を使用する。後部ナット取付部位にも組入れることも考えたが熟慮の末やめる。
サイドマーカー、バッテリーを取付け、最終点灯テストを確認後、グリルを差し込んで終わり。
次回車検時果たして光源が調整できるか、イマイチ自信はないのだが?
Crank Angle Sensor
Gasket Collar
カラーの品番がディーラーでも分からず、已む無くガスケットの欠品カラーに二枚物の代用品を使用しているのだが、ボルト脱着の際落とす恐れが高いので代替を考える。
大きめのM6ワッシャーをガスケットの穴に合うように周囲をカットするとか、M6の薄ナットを使うとか、考えたが妙案がなく苦労する。最終的に手元にあったオーディオ用の硬い振動吸収ゴムを加工する。落下を極力避けるように中央部の溝も設ける。厚さは純正3.9mmに対してちょっと厚い4mm強。個人的にはかなり気にっている。
何気なくネット渉猟していると、カラーの品番をに出会う。
廃版と思っていたのだが、品番は13532-58S00である。日産へ駆け込むと在庫が1セット(2個入)だけ残っていた。直ぐに確保。374円でした。ようやくこれで懸念はなくなる。
AliExpress New Hitachi Sensor
クランク角センサーの新品を欲しくてオークションサイトを閲覧しているが、俺の懐には無理な価格に高騰しているし、中古も程度の悪いものしか出回っていない。
これでは埒が明かないので痺れを切らし清水の舞台から飛び降りる気持ちでAliExpressに手を出す。今までAliExpressで購入したことはない為リスクは全く分からないが、支払いはPayPalなのでまがい品・不良品を掴まされてもクレームの余地はある。更に、最近AliExpress自体補償制度が改善されて保証・クレームに対する対応もしっかりしているようだ。
現行センサーは三菱製なので敢えて日立製を購入することにする。サマーセール割引クーポンを使っても評価の高いショップは3万近くする。評判の良さそうなショップで注文。
中々発送されず10日後一方的にキャンセル通知を受け取る。駄目元で販売先にメールで状況の確認を依頼すると、状況は全く不明のままだが、4日商品が動き始める。思ったより早く10日間でePocketが配送される。
早速開封する。見た目は本物そっくり。まがい物かどうかは正直分からない。
稼働試験を行わず新品の純正品と信じスペアとして保管することにする。
Fine Bearing?
矢張り初期不良が気になるので稼働チェックを実施する。
装着して軽い気持ちでキイを入れてクランクさせる。エンジンはうんともすんとも言わない。
今度は気合を入れてクランクさせるがクランク音が虚しく響くだけ。
現行の三菱製に戻すと問題なく爆発音と共にエンジンが始動する。
燃料は噴射されている。センサーがおかしいのか。やっぱし中華製だ!
気を取り直して、Service Manualに沿ってコネクターの電圧を測定する。Service Manualの記載に基づきシャフトを手で回しながら電圧を計測する。
新旧センサー挙動に於いてTerminal #2に於ける電圧の差が確認できる。現行三菱センサー・日立センサー双方ともシャフトを回すとセンサーの稼働音が聞こえる。尚、三菱製のアイドリング時電圧は測定せず。
計測結果は下表の通り。
Terminal | Wire Color | Function | New Hitachi 23731-08U00? | Mitsubishi 23731-02U11 | Mitsubishi SM |
#1 | Green/Black | 120° Signal | repeat 0-5v | repeat 0-5v | repeat 0-0.5v |
#2 | Green/Yellow | 1° Signal | repeat 0-2.5v | repeat 0-5v | repeat 0-2.5v |
#3 | Black/White | Power | 12v | 12v | 12v |
#4 | Black | Ground | – | – | – |
何故Workしないのか、全く解明できない。
放ったらかしにしておいたが、急に品番を確認したくなり”Void if Damage”シールを剥がず。
10Y00の刻印がくっきりと表れる。何とオーダーした08U00ではない。調べてみるとZ32 Fairlady用のセンサーでした。Z32用には前期と後期の2種類のセンサーがあって、前期は三菱製(23731-45V00)、後期は日立製(23731-10Y00)との事。
返品についてはセラーがとやかく言って埒が明かない。挙句の果に追加チャージで23731-02U11を提示される始末。お手上げの状態。
Paypal経由セラーに対して異議を申し立て返金処理となった。しかしながら、果たして商品を受領後実際に返金するかどうかは依然として懸念が残る。
Spare Mitsubishi Sensor
現行三菱センサーは固定枠の一部が破損しているが、機能上別段支障ないので、取り敢えエポキシ接着剤で接着して利用している。日立製が使えないので三菱製のスペアを探す。
オークションを閲覧しているとR33用の8万キロで取外したものに興味を惹かれ入札する。
送料無料1万強で落札する。届いた品物を見て一瞬嬉しい驚き、固定ボルトの跡も擦れていない良品。ラッキー!
ロット番号を調べてみると、現行純正センサーは1994年10月製造と車の製造年月と一致している。ステイの一部が破損していることから付け替えたものと疑っていたが純正品のようだ。一方、R33用として出品されていたセンサーは製造年月日が若干古いようだが、見た目は新しい。
更に、取付部が欠けた純正ものをOHする。ベアリングプーラーを買えば自分でも可能だと思うが、プロ?に依頼することに。取付部は先方がローレル用を適用した内部は俺がコアとして差し出したRB26用である。ベアリングのみ新品に交換するが、センサー及びシャフト内部はそのまま流用するので、価格的には高い。ヤフオクのクーポンを使い、送料込みで48,050円也。
Mitsubishi LOT No. | Manufactured Date | Remark |
T2T4917 4X19A (23731-79S10) | 1994年10月 | Originally Equipped with GT-R |
T2T4917 4726A | 1994年7月 | Purchased as secondhand |
OHした純正品はCSTにて規定値(20°BTDC)に設定。中華製Timing Lightで確認すると10°BDTC程度。精度が?
一方、スペアの中古品はCSTは使わずTiming Lightで仮設定して不具合の有無を確認。
OHした純正品を使い倒してダメになったらスペアに切り替える方針。多分この2基で俺の存命中は大丈夫と思いつつも。
Idlingの設定は自家製CSTを用いて、AACバルブOff・On夫々で点火時期と回転数を確認している。気分的には最高の出来!
Handle Pull
ハンドルプル(ドアポケット)が経年劣化で運転席側の一部が欠けている。純正品は廃盤故補修品を入手しておく。色違いとの注意書きがあったが、見た目は純正品と余り変わらない。因みに補修品の品番は80950-0V000。
Others
- ルームミラーを大振りの高性能の汎用品に換装。これで充分
- リアウインドウのスモークフィルムの劣化
剥がすのが大変そう
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以上