JAT〜紅葉の白山へ2022

JAT〜紅葉の白山へ2022

紅葉を愛でる時期がやってきた。今年は昨年より一週間早い9月最終日の登頂を目指す。鬼門の白山山行、今年はどのような展開になるのか?It is time to enjoy fall colors. This year I shall climb up Mt. Hakusan on the last day of September which is one week earlier than last year. What would happen on Kimon (the demon’s gate), Mt. Hakusan this year?

好天が続く厳しい残暑の平日、遅めの8時半に家を出発。
10時半に別当出合駐車場到着。
駐車に関して指導があって移動する。最近事故があったようで、厳しくなりましたね。

11時半出合を出立。

別当出合登山口

慣れた砂防新道を進む。

人工の堰堤群。何時もここまでやるかと不思議に思うが?

岩がゴロゴロしていて登り難い登山道。
登り始めて二時間後、甚之助避難小屋に到着。

これまで下山時膝痛で苦い経験したこともあって、用心してこの避難小屋で一泊する予定。

しかし、余りにも早い時刻なので、後先考えず室堂へ向かう。これが後で痛い目にあうことを夢にも思わず。

一時間後、黒ボコ岩を通過。膝は違和感なくなんともない。

黒ボコ岩

弥陀ヶ原の紅葉はぱっとしない。
来慣れた御仁に紅葉の様子を聞くと、室堂の紅葉はこんなものという返答。
ガックリとし、下山時に写真を撮ろうと思い、そのまま上り続ける。
空が最近になく青々しく澄み切っている。

45分後、室堂に到着。

ビジターセンターに野営、休憩等禁止の張り紙に気づく。

昨日購入しておいたカツ丼弁当を食べる。カツオの出汁がきいて旨い。
しかし、例の張り紙が気になってしかたない。

事務所の係員に野営は可能か問い質す。矢張り野営は禁じられているとの素気ない返事。如何にも夜を過ごす休憩も認められていないとの事。善後策を相談するが妙手なく避難小屋へ下山することを決断する。

最高の天候の機会に、日没を拝んでから下山することにする。

気が猛っているのか、登る苦しさを感ずる暇もなく35分で一気に登り切る。

誰もいない山頂。一人で日没を迎える。

アミノバイタルを飲み、一気に駆け下りる。

室堂は真っ暗闇。喋り声が聞こえる。

岩を踏み外さないよう足元を良く確認しながら下りる。
満天の夜空を眺めながら弥陀ヶ原のテーブルで寝れそうだと思うも、貧弱な防寒装備では寒くて眠れそうにもない。

30分で黒ボコ岩を通過

見事な三日月と満天の星空に勇気づけられる。

1時間半で甚之助避難小屋に辿り着く。
両脚には全く異常は感じない。アドレナリン効果か?

甚之助避難小屋から望む満天の夜空

避難小屋には先住者が居て、軽く挨拶して寝る用意を整える。

先住者は零時半出立。早すぎるんでは?

1時を過ぎると外がザワザワしてくる。
鐘の音を鳴らせながら小屋に入ってくる輩もいる。
寝付けない。
時間はたっぷりあるので、夜明けまで寝袋に入ったままでいる。

避難小屋の朝焼け

6時下山開始。
1時間半後、中飯場通過。
下山時は巻道を利用する必要があるので多少時間がかかる。
45分で別当出合に到着。

駐車場でRZ50を発見しホッとする。

RZ50@駐車場

好天の週末でライダーが多く浮かれた気分になる。

以前から気になっている加賀一向一揆の里歴史館に立ち寄る。有料(たったの310円だが)と聞き、入館を止める。一向一揆白山麓門徒の抵抗の拠点として築城された越城跡は大雨による土砂崩れで登城できないと助言される。復旧の時期は不明。

することがなくなり帰宅する。

鬼門の白山山行。今年も思ってもいなかった展開に終わる。

危惧していた膝の調子は何ともなく。
一方、最高の天気に出向いたもののアルプスの山々の眺望がかなわず、又、本来の目的の白山室堂の紅葉を今後期待する事は諦め、残念な結果に終わる。

一昨年は82歳のお婆ちゃんが医者を従えて登って入る姿を見て感動したものだ。
果たして俺は何歳まで登れるか。
家から近距離であることもあって老化のバロメータチェックに毎年寝袋持参で登ることを決意する。
当面の目標として70歳まで登頂できれば良しとするかな?

室堂の素泊まりは8,500円と云われたが、それほどの価値があるとは思わない。
山頂の岩陰や室堂トイレでビバークする豪傑もいるとか聞く。
それよりも、定められたルールを破りたくない気持ちの方が先立つ。

甚之助避難小屋に泊まって早朝登頂へ向けて出立つするほど”ご来光”に執着もない。
俺の山行の本来の目的はアルプスの山々を眺望する事である。

丹念に調べると、
白山室堂休業期間(10月16日~6月10日)、白山荘を避難小屋として利用可能とある。
室堂で寝床を探した時、戸が開放されていて内部を覗いたあの白山荘か。
これだ!

白山は積雪が10月下旬から始まり残雪は6月中旬で終わる。
昨年の初冠雪は平年並みの10月21日、今年は25日。
10月中旬と6月上旬の室堂の外気温を比較すると6月上旬の方が温暖。
夏に向かって前向きな季節の中、一度天候の良いときにご来光を拝みの際チャレンジすることにしよう。

では、Seize the day!
以上

My Private Course Time through Sabo-shindo of Mt. Hakusan

CourseClimbing UpClimbing Down
別当出合55min
中飯場55min1h30min
甚之助避難小屋1h25min1h
黒ボコ岩1h30min30min
室堂50min35min
山頂40min
5h20min4h30min
My Private Course Time through Sabo-shindo
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