床に滲みているオイルがずーっと気になっている。以前下回りを検査した処、Hicas配管･ポンプからの漏れで大がかりなメンテになると、滲んでいる程度故車検上の問題は顕在化していない事から放ったらかしにしている。最近、エンジンルーム内に於いてHicasの油圧を制御するソレノイドバルブからリザーバータンクに繋がる低圧側(Return)配管１本からのオイルが滲んでいることに気づく。メンテしやすい箇所なので早目に処置を講ずることにする。The oil seeping onto the floor bothers me for a long time. Inspecting the underside of the car, it appears to be leaking from the Hicas lines and pump. It has been left alone because it would require a major maintenance job and no problem has shown up at the mandatory vehicle inspection. In the engine compartment, one of the pipes on the low pressure side that connects the solenoid valve controlling the Hicas oil pressure to the reservoir tank is leaking oil. Since this is an easy to maintain area, I decide to act as soon as possible.

Hose replacement

漏れはエンジン熱によるゴムホースの硬化が原因であろうか。

もう一方のHicas低圧側の一番低い位置にあるゴムホースからの滲みは確認できないので交換を見送る。又、定番メンテ対象であるバッテリー付近のゴムホース２本からの漏れはないものの作業が容易い事もあって早目に新調することにする。以上のゴムホース３本を交換するする。尚、パワステリザーバータンク周辺のゴムホースに漏れ・滲みはないので交換は見送るが、新品のゴムホースは入手しておく。

交換したHicas低圧側ホースのパーツナンバーは、49725−05U20､49725−05U21､49725−05U22の３本。念の為、入手したホースはHicas低圧側ホースの49717-05U00とパワステホースの49725-04U12の２本である。49725-04U12が正しい型番であるかどうかは自信がない。

Renewal Process

下回りからの作業を想定しジャッキアップしておく。
所有する２トンジャッキは下部のサポートにつかえて車体下に入らないので、サイドから持ちあげて左右のタイヤにスロープを噛ませてからジャッキアップしてスタンド(一段目)で固定する手数の掛かる段取りとなる。又、作業を効率的に行うために、可能な限り支障となる機器、パーツ類、やホースを事前に取り除いておく。これらの事前作業が工数の大部分を占める。

Hicas配管内のオイルを前もって抜き取る作業は大掛かりなため、出たとこ勝負で対応することにして一応ウエスで養生しておく。パワステオイルについては、今回ホースを交換しないため全量交換を行わずリザーブタンク内部分のみを交換する。

先ず、右ヘッドランプ裏側付近のゴムホース２本を交換する。バンドを緩めてホースを抜く作業で、ホースが硬化していてパイプから外すのが大変である。結局、カッターで切る。多少漏れる程度でウエスの養生で十分である。ホースの取付は容易い。只、バンドは純正品ではなく安価なステンレス汎用品(幅8mm)で新調する。

ソレノイドバルブ脇の上位のゴムホースの交換に着手する。バンドを緩めてホースをパイプから抜くが、滲んでいることからもあって簡単に抜ける。漏れるオイルは軽微。低位のホースの場合にはこのようにはならなかったであろうと思慮。取り付けに当たって純正品の既存バンドは再利用可能であるが、高いホールド効果を期待して幅広12.7mmのバンド(HS-8)をモノタロウで仕入れる。それでも純正品よりは安い。

以上で交換作業は終了。

Hicasリザーバータンク内のATTESA作動油の着色は見た目普通。Hicas稼働中の作動油量はホースを交換した割には基準量で問題なし。回収したパワステオイル量は100cc位か？

Closing

酷暑の中、数度に亘る試運転でホースバンドの緩み、オイルの滲み･漏れを確認する。
問題なく滲みは止まったようだ。ステアリングフィリングの変化は感じられない。

〆
On the moving forward.